「好き」から生まれる子どもたちの才能

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知念 悟

 

 

先日、とある興味深い記事を読みました。

 

 

それは、花巻東高校の野球部監督の佐々木監督によるインタビューです。

 

 

ご存知のない方へ簡単に紹介すると、メジャーリーグでもバッターとピッチャーの二刀流でMVPを獲得した大谷翔平選手を高校時代に指導されていた方が佐々木監督です。

 

 

しかも花巻東高校は、東北の岩手県にあるため冬の季節は積雪でグラウンドが使いにくいということもあり、より注目を浴びているわけです。

 

 

周りから「大谷翔平」というスーパースターを生み出した監督として見られている佐々木監督ですが、指導についてこのように語っていました。

 

 

以下、佐々木監督のインタビューを要約したものです。

 

 

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大谷翔平選手のようなメジャーリーガーになれるような逸材であれば、才能があることは指導者であれば誰でもわかります。

どこで育っても、あのレベルになったのではないでしょうか。

 

私は自分なりの経験と勉強で選手の才能を開花できるように、と考えていますが、育て方に正解はないと思っています。

 

毎年、大谷みたいな選手が出ているなら『育てた』と言えるかもしれませんが、そうじゃない。

そもそも『育てた』かどうかは、育てられた側の選手が決めることです。

 

指導によってすごい選手を生み出すことは難しいが、ダメにしてしまうのはたやすいと思う。

 

子どもの才能も、指導する側が『あの人がこうやった』『こう言った』などの理由で本来の持っている才能を潰すことは簡単だということです。

 

例えば、運動会の徒競走でいつも最下位で恥ずかしいと思う子がいるとします。

でも順位をつけないのは変でしょう。

 

運動会で、少しでも順位を上げるためにどうしたらいいか、競争で脱落しない方法を伝えて考えさせる。

また、自分は運動は最下位でいいから、勉強でトップになる、と考えてもいい。

 

最初から子どもに見極めさせるのは難しいから、大人が少し助けてあげる。

才能を潰さないって、そういうことだと思います。

 

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佐々木監督の才能との向き合い方とその指導の心得について、このように語っておりました。

 

 

誰もやったことがない二刀流という才能を育てあげ、開花させた!

 

 

というように世間的に見られてもおかしくない佐々木監督ですが、

 

「才能を潰さないことを意識している。」

 

という言葉に、同じ指導者として、すごく胸が打たれる思いをしました。

 

 

佐々木監督のインタビューを受け、僕が真っ先に感じた気持ちは、

 

子どもたちの「好き」という才能を大切にしてあげたい。

 

という思いでした。

 

 

僕がサンビスカスの子どもたちとの関わり方で好きな言葉があります。

 

それは、

 

「好きだから続けられる」

「続けるから上手になる」

「上手になるからもっと好きになる」

 

この言葉が好きで、その気持ちを大事に子どもたちと関わるように意識しています。

 

 

特に僕らは、幼児期〜小学生という年齢層の子どもたちを相手にしています。

 

これから色んな人に出会い、色んな人の教えを受ける子どもですが、もし、日本代表の選手が出たとしても、「おれが教えていた!」なんて、おこがまし過ぎるわけです。笑

 

結局、その子の頑張りで得た成果ですから。

 

でも、その子が頑張ろうと思えるように、「運動やサッカーが好き」と思い続けられるような指導ならできると思っています。

 

すべての根本となる好きという感情

 

好きだから続けられるし、好きだからできないことにも取り組めるし、好きだからもっと上手になりたい。

 

そんな気持ちを、実際に体現している話をときどき伺います。

 

 

ある子の保護者からは、

「サッカーをはじめて、うちの子、足が速くなったんです!」

 

といったご報告を受けました。

 

実は、その子の通っている園では、いつも子どもたちの足の速さを競う時間があるらしいのですが、先日クラスで足の速さが3番目になったようで先生たちから、

 

「○○くん、とても足が速くなっていますが、何かされているんですか !?」

と驚いた様子で先生方から聞かれたようです。

 

 

好きなサッカースクールを続けられて起きた変化に、僕は嬉しく思いました。

 

 

また、他の保護者の方からは、

 

「サッカースクールの時間が大好きで、スクールがお休みの年末年始も毎日お父さんと一緒にボール蹴って練習していました!」

 

まだ幼児クラスの子どもにも関わらず、サッカーに夢中になっているという嬉しいご報告を受けました。

 

「好きという才能」によって、子どもたちの色んな才能が輝き始めていることを嬉しく思います。

 

 

もしかして、それは運動能力だけでなくて、他の子を思いやれる優しい気持ちといった目に見えにくい魅力かもしれません。

 

 

運動をすることすらも、なにかと制限がかかる昨今ですが、サッカーやスクールの時間を通して、「好き」という気持ちから生まれる子どもたちの才能を潰さないように関わっていけたらと思います。