ゴールまでの進み方は自由に。

サンビスカス沖縄/サッカースクール/幼児体育指導/運動遊び/

 

知念 悟

 

成功や失敗よりも過程の方が大切だ!とよく人は口にします。

なぜ過程の方が大切かと言うと、「あーでもない。」「こーでもない。」と自分の中で考えを巡らせ、自分の中で正解だと思う答えを導くことが大事だからではないでしょうか。

 

その答えを実際に試してみて、成功か失敗という結果により、その考えが正しかったのかを区別する。

 

その区別の積み重ねが自分の中で物事を決めるときの判断材料となり、判断材料を増やすことは自分の中で正解を導きだせる確率を高めることができるからだと思います。

 

少しややこしい言い方になってしまったので、簡単に例えてみると、ゴールまでの進み方(ルート)まで、手取り足取り教えてしまうと、その道の進み方しか知ることができず、他の道から行ってみようと思わない。ということです。

 

このことについて、こどもたちが過程を意識するような声かけを保育園でも行ってみました!

 

過程を意識する声掛け

ある保育園でフラフープを使った運動遊びをしました。

 

ルールは簡単です。

地面に落ちているフラフープの輪の中に入って、フラフープを両手で頭の高さより持ち上げ、手をパッと離して地面に落とす。

 

という運動遊びです。

 

自分の体と物(用具)を使って自分のイメージ通りの動きを養うことが狙いです。

 

ここで、ボクがこどもたちに伝えたことは、

 

「フラフープの中に入って、フラフープを持って自分の下に落としてみましょう!」

 

というシンプルな声かけです。

 

その結果どうなったかというと、

 

「ある子は、フラフープが自分を通らずにフラフープが後ろに落ちてしまう。」

「ある子は、フラフープが指にひっかかり、フラフープが落ちていかない。」

 

こんなことが起きました。

 

そういった子に対して、「どうしたらいいと思う?」と自分で考えてみるように、また抽象度の高い声かけをしてみることにしました。

 

すると、

 

自分を通らずにフラフープが落ちてしまった子は、フラフープと自分の立ち位置や距離を目で捉えながらフラフープを落とすことに成功することができました!

 

フラフープが指に引っかかって落とせずにいた子は、持ち方をいろいろ変えながら、フラフープを落とせる持ち方を発見することができました!

 

ボクらがフラフープの持ち方はこうで、離す時はこう。と教えるよりも、こどもたちが自分自身で失敗を繰り返し、次の方法を考えて試して得られた成功体験には、ものすごく価値があると思うのです。

 

なぜなら、誰かに教えてもらった知識より、自身の体験から得られた知識の方が人の記憶には鮮明に残りやすいからです。

 

みなさんも、自分で考えて身につけた経験から忘れられない出来事があると思います。

 

1から10のやり方を教えるよりも大切なこと

人は、表現が具体的すぎるとそのやり方に捉われてしまい、なかなか自由なアイデアは生まれにくいと言われます。

特に決まったことを真面目にこなす日本人はその傾向が強く、苦手だと言われています。

思考が固まってしまうということです。

 

例えば、

サッカーでボールを遠くに蹴るときは、インステップ(足の甲)が正解だと伝え、蹴り方、蹴るポイントをくまなく教える。

 

その結果、こどもたちの頭の中では、

 

「ボールを遠くに蹴るためにはインステップで蹴らないといけない。」

 

という思考に変換されてしまいます。

 

大事なのはボールを遠くに蹴り、味方にパスを届けることなのに、その方法でしか遠くに蹴る手段はないという発想では、敵のプレッシャーが速いサッカーの試合では自由なアイディアは生まれにくいわけです。

 

まずは、遠くにいる味方にパスを出してみよう!と声をかけ、「あーでもない。」「こーでもない。」

と自分の中でさまざまなチャレンジをして、インステップ(足の甲)という蹴り方があるという手段として伝えてあげる。

 

こどもたち自身でさまざまなやり方を試して正解に近づけていく。

そんな過程を体験できるように準備してあげることが指導をする上で大事なことではないかと思うのです。

 

もちろんインステップ(足の甲)をはじめとした蹴り方は、人間の構造やサッカーの性質にそって考えられた蹴り方なので、結局そのやり方が正解ということにたどり着くと思います。

 

でも大切なのは、こどもたちが自分自身で「あーでもない。」「こーでもない。」と考えや体験を通して、正解に近づいていくことではないでしょうか?

 

なぜなら、大人になって必要なのは、成功や失敗を通して「自分がどんな行動をしていたか?」という過程の部分を振り返り、次に繋げていこうという思考が重要だからです。

 

「あのとき、あの行動を取ったから成功した。」

「あのとき、あの考えだったから上手くいかなかった。」

 

そんな体験が次のチャレンジを成功に繋げてくれる近道になるのだと思います。

 

すぐ1から10までのやり方を教えるのではなく、ときには、こどもたちに問いかけながら、こどもたちの考えを引き出すこともいいことだと思います。

 

ルールとゴール(目的)だけは伝えてあげて、その過程で生まれるこどもたちの自由なアイディアを認めながら、いろんなことを試してみながら成功体験を積み上げていく。

 

そんな想像力豊かな人に成長してくれたら嬉しいです^^

 

なぜ消極的で運動が苦手な子がたったの1年で園のリーダーになり運動会のアンカーに選ばれたのか?

詳細は、こちらからご覧ください。

↓ ↓ ↓

◯サンビスカス沖縄サッカースクール