タイトル:一歩ずつ。少しずつ
サンビスカス沖縄/サッカースクール/幼児体育指導/運動遊び/スポーツフードアドバイザー
知念 諒
「やりたくない!」
「面白くない。」
「疲れるから嫌だ。」
保育園や幼稚園の巡回指導を行なっていると、そう言って、なかなか運動遊びに参加してくれない子がいます。
そんな時に、無理やり参加させたり、注意をしたり、叱ってしまうと逆効果になることもあり、そう言った時にはその子と何でもない話をしながら少しずつ距離を縮めるようにしています。
無気力な男の子
先日も、「何もやりたくない。」「動きたくない」と言う、無気力な男の子に出会いました。
「どうしてやりたくないの?」と聞いても
「動きたくないから。やりたくないから!」
の一点張り。
「じゃあ、やりたくなったらおいでね!」と声をかけても一向に入ってくる様子もありません。
そこで、
「今日の朝ごはんは何食べた?」
「好きなアニメは?」
「何をしている時が楽しい?」
など、本当にたわいもない話をしながら、巡回指導の度に少ずつその子との間にある壁や距離を壊すようにしてみました。
すると。少しずつではありますが、その子が変化してきたのが分かりました。
そうして、少しづつ慣れてくると、今度は
「マーカーを集めてもらっても良い?」
「片付けを手伝ってもらっても良い?」
「ボールを持ってきてもらっても良い?」
と、お手伝いをお願いしてみました。
すると、これまた少しずつではありますが、自分のできる範囲の手伝いをするようになってくれました。
そういったやりとりを繰り返していくと、少しずつ運動遊びにも参加するようになり、今ではみんなと同じように参加してくれるようになりました!
もちろん、そうやってその子が一歩ずつ進んできたのは、その子の頑張りや、担当の先生方の声かけ、ご家族やお友達との関わりもあってのことだと思います。
今は、時おり笑顔を見せてくれるものの、まだ楽しそうに参加している様子はなく、「仕方ないから参加している」と言う様子ですが、次は「笑顔で、楽しい!」と参加してくれるようになってくれたらなと願っています。
そう思ってもらえるように、少しずつ、一歩ずつその子と一緒に進んでいきたいと思います!
「楽しい」が運動を始めるきっかけに!
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