伝え方で変わる子どもたちの動き

サンビスカス沖縄/サッカースクール/幼児体育指導/運動遊び/スポーツフードアドバイザー

知念 諒

 

普段のサッカースクールや運動遊びの指導で多くの場合、

 

「最初は、この動きをやってみよう!」

「次は、これをやってみよう!」

 

というように、次に行う運動やメニューを子どもたちに伝えるのですが、その伝え方によって子どもたちの動きが全く変わってくることがあります。

 

例えば、

「インサイド(左右の足の内側)で細かくタッチをしながら前のマーカーまでドリブルで進もう!」

と実際に動きを見せながら伝えたとすると。

 

子どもたちはその動きをマネするように一生懸命にそのドリブルをしようとします。

 

しかし、これを

「ドリブルで前のマーカーまでドリブルで進もう!」

と抽象的に伝えると、インサイドでドリブルをして進む子もいれば、アウトサイドを使ってドリブルをして進む子、足の裏を使ってドリブルをする子など子供によってそれぞれ違います。

 

そして面白いもので、「ドリブルで前のマーカーまでドリブルで進もう!」と言いながら、僕がインサイドでタッチしながら進む方法で見本を見せてしまうと、その僕が行っているインサイドでのドリブルをして進む子が多くなります。笑

 

このように僕たち大人が「どう伝えるか」によって子どもたちの動きが変わることがあります。

そのため、その伝え方を意識して使い分けをすることが大事だと考えています。

 

目次

具体的に伝える場合と抽象的に伝える場合

 

例えば、具体的に伝える場合があるのですが、その競技の技や技術、方法など、子どもたちに獲得してほしい動きを習得してもらいたいに使っています。

 

例えば、ドッヂボールの投げる動作だとしたら、

 

「右手でボールを持って、左足を大きく前に出しながら投げる」

 

というように実際に動きを見せながら具体的にその方法を伝えます。

 

 

反対に、抽象的に伝える方法を用いる場合は、子どもたちの考える力や工夫する力を養いたいときに使っています。

 

例えば、先程の投げる動作であれば、

 

「とにかく遠くに投げてみよう!」

 

と伝えると、下から投げたり、ドッヂボールのように投げたり、サッカーのスローインのように両手でボールを持って投げたりと、子どもたちなりの工夫を見ることができます。

 

 

このように、伝え方を変えることで子どもたちの動きや養うことができる能力も変わってくるので、僕たち大人の伝え方も重要になってくると思います。

 

 

もちろん、具体的に伝えることが良くて抽象的に伝えるのがダメだ!ということではなく、どちらの方法も必要だと思います。

 

なぜなら、具体的に伝えることでより早くその動きや技を身につけることができ、抽象的に伝えて自分で考えたり工夫する時間(機会)を作ることで、自分で考える能力や工夫する力を養うことができるからです。

 

そして、この身につけた技や技術と考える力、工夫する力の両方を使うことで、何か問題や壁にぶつかった時にも乗り越えることができるようになると思います。

 

技や技術、知識を習得させるだけでなく、その技や技術、知識を活かして考え、工夫する機会を作ることも僕たちの大人の役割として重要ではないでしょうか?(逆に、子どもたちが考え、工夫する機会を奪っている可能性もあります。)

 

そういった子どもたちの力を養うための一端を担っていると考え、日々の指導もしっかりと意識をして伝えていきたいと思います!

 

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