サンビスカス沖縄/サッカースクール/幼児体育指導/運動遊び/
知念 悟
先日僕にある嬉しいサプライズを子どもたちがしてくれました。
それは小さなサプライズでしたが、僕にとっては大きな嬉しいサプライズでした。
その日は、那覇にある園で行っている体育の巡回指導(通称アミーゴ)の日でした。
駐車場で車からマーカーやボール、ビブスなどを両手に持って1分ほどで歩いて着く運動ができる園庭に僕が向かっていると、ひとりの男の子がポツンと立っていました。
「○○くん、おはよー!!」
と声をかけると僕を見た途端に、走って逃げ出したのです。
「えっなんで?」
と僕が少し不思議に感じていると、まだ子どもたちの姿が見えない園庭のほうから、
「みんなーサトル先生きたよー!急いでー!」
そんな声が聞こえてきました。さらに、
「サトル先生ちょっとまってー!まだ来ないでー!」
いつもと違う様子になんだろう?と思いながら「もう来ていいよー!」とOKのサインが出たので園庭に着くと、年長さんクラスが全員でキレイに整列をして気をつけをして待っていたのでした。
「サトル先生どう?上手にかっこよく並べてるー?」
子どもたちが僕を喜ばせようとしてくれたサプライズに心がほっこりしました。
伝え続けることの大切さ
子どもたちと接する中で意識していることがあります。
指導者目線としては、これから行う遊びのルールを聞いてくれなければ当然のように出来ません。
ルールがわからなくて、結果その子だけが取り残されて運動の時間がわからないから嫌い。なんてことにはなって欲しくはありません。
ただ、そのなかで気をつけていることは並ぶことや話を聞くことを強制しないようにしています。
「いま話を聞きなさい!!!」
そんな強制力が強い指導は、話を聞かなければならない。という教育ではなく、「サトル先生のときは話を聞かなければならない。」という考えになると思うからです。
簡単にいうと、人を見て行動を変えてしまいかねないわけです。
そこで強制するのではなく、してくれないことで「どんな気持ち」になっているかを伝えるようにしています。
僕はよく子どもたちに対して、「いま先生の話を聞いてくれないと、悲しい気持ちになる」や「先生が頑張ってお話ししているのに、みんなが遊んでいたら嫌な気持ちになる」というように伝えています。
もしかして、自分が聞かないことでサトル先生は悲しい気持ちになっているんだ。
そんな相手の気持ちがわかるようになることで、行動が変わってくれたらいいなと思っています。
他人を変えることはなかなか出来ることじゃありません。
そのため、自分ができる範囲のことを考えて、「自分の気持ち」を伝えるように意識しています。
よく出来た日には、「今日はみんながお話を聞くのが上手でたくさん遊べたね。先生も楽しかったし、また次も今日みたいに一緒に頑張ろうね」というように伝えています。
きっとこのような言葉の積み重ねが、今回の子どもたちからのサプライズに繋がったのかなと思っています。
「サトル先生は上手に並ぶと喜んでくれるから、サトル先生が来る前からかっこよく並んで驚かせてみよう!」
僕がいないところでそんな打ち合わせがあったのかな?と想像するとなんだか嬉しく思います。
もちろん僕も「今日はみんながサトル先生が来る前から上手に並んでいて、すぐ最初の遊びの話が出来てとても嬉しかったです!」と僕の気持ちを伝えさせて貰いました。
今回のサプライズを通して、子どもたち自身がどんな行動やどんな言葉で相手が喜んでくれるんだろう?それを感じられた経験に繋がったのなら嬉しいものです。
最近は、サッカースクールもできなかったり終わりの見えない緊急事態に、正直ストレスを感じることも多かった日々の中で、子どもたちが僕に元気や癒しを与えてくていると感じた出来事でした。
10月のブログはサッカースクールが再開できた嬉しさをブログに書けたらいいなと思います。
もう少しだと思うので、僕も保護者の皆様も子どもたちもそれまでエネルギーを充電して元気にまた会えることを楽しみにしています。
はやくサッカーがしたいね。