スクールあとのほっこりするあの風景

サンビスカス沖縄/サッカースクール/幼児体育指導/運動遊び/

 

知念 悟

 

 

これはサンビスカスのサッカースクールが緊急事態宣言の発令で休校になる前のお話です。

 

 

僕が担当している那覇にある奥武山校の幼児クラスは定員が12名に対して、いま9名の子どもたちがサッカーを楽しんでいます。

 

その半分以上は、4月から入会した子やまだサッカーを初めて半年も経っていない子たちばかりで、そのためみんなで歩幅を合わせながらサッカーを頑張ることができています。

 

 

年少さんから年長さんまでの子どもたちが同じ時期に6名ほど一度に入ってきたので、サッカーが難しくてイヤなものにならないよう、子どもたちの好きな鬼ごっこの中にボールをキックする練習を入れたり、子どもたちが楽しめるように工夫をしながらサッカーの技術が身につくようにしています。

 

 

それでも最初の頃は練習に飽きてしまって座り込んだり、お母さんのところに走って戻ったりと正直大変なところもありました。

 

 

はじめのことは、どうしようかな?と僕自身も迷っていた時期もありました。

 

 

ですが、いまの奥武山校の幼児クラスはみんなで話を聞けるようになり、練習時間も誰かが気持ちを切らすことなくみんなで楽しむことができています。

 

 

それはある行動を僕が意識したがきっかけでした。

 

 

子どもたちを頼ってみた。

 

 

9人もいれば個性がいっぱいです。

 

話を聞くことが上手な子もいれば、まだ難しい子もいます。

 

運動能力が高い子もいれば、そうでもない子もいます。

 

おちゃらける子、甘えん坊な子、しっかり者、ひとりひとりに個性があります。

 

 

でもそれでもいいと僕は思っています。

 

 

まだこの年齢の子たちは技術どうこうではなく、自分の体を楽しみながら動かすことができることや集団での時間を体験して様々なことを経験にしていくことが今後の人生に活かされると思うからです。

 

 

そのため、大事なことは僕だけでなく、みんなでいい雰囲気のサッカースクールを作ることだと考えました。

 

 

だから僕は子どもたちを頼ってみることにしました!

 

 

「A君、B君がまだお水休憩しているから呼んできてくれる?」

 

「C君、D君は最近サッカースクールに入ったから荷物の置く場所を教えてくれない?」

 

「E君、F君が並ぶのが難しそうなら一緒に並ぶのを手伝ってあげてくれないかな?」

 

「じゃあ今日の終わりのあいさつは、お話を聞くのが上手だったG君にお願いしていい?」

 

 

すると面白い変化が起こりました。

 

 

まずは子どもたち同士の関係性が変わったのです。

 

 

子どもたち同士で関わることが増えたことで、他の子を名前で呼ぶようになり雰囲気の良さに繋がりました。

 

少し想像して欲しいのですが、練習最後の試合で見守っている年長さんが試合をしている年少さんの名前を呼んで応援してくれるのです。

 

 

それだけでほっこりしませんか?

 

 

住んでいる地域も通っている園も違いますが、サッカーを一緒に楽しむ友達の関係になりました。

 

 

サッカースクールが終わると会場の近くで鬼ごっこをして楽しんでいるところをよく見かけます。サッカースクールだけの関係性ではないことに、とても嬉しく思います。

 

 

保護者の方も帰ってご飯の準備やいろいろあると思いますが、「もう帰るよー」と言いながらも自分のお子さんが他の子どもたちと楽しそうにしている姿を優しく見守っている風景は、僕は優しい空間だなぁっとほっこりしています。

 

 

別のある日は鬼ごっこではなく、ある保護者のお父さんがちょっとした広場で子どもたち相手にサッカーをしていました。

 

もちろん自分のお子さんだけでなく、他の子どもたちと一緒に笑いながら楽しそうにしている風景にほっこりしました。

 

 

幼児期のころは、できることよりできないこと、これからできるようになることが多いと思います。

 

 

それは運動だけでなく、あいさつや話を聞くことや、集団での過ごし方も含みます。

 

 

なので、うちの子がいつも迷惑をかけて申し訳ない。

 

 

とよく保護者に方から言われることもあるのですが、あまり気にされなくて大丈夫だと僕は思います。

 

できることをまだできない子に対して教えてあげる。

 

 

教えた子は、その教えるという経験が貴重なものになり成長に繋がります。教わった子は教えて貰ったことをその子なりにやってみよう!と努力をしています。

 

 

「できる子がこれからできる子に対して教えてあげる」

「上の子が下の子の面倒を見る」

 

 

そういった経験が当たり前になると、優しい思いやりのある子になっていくのではないでしょうか?

 

 

そういった体験ができることもサッカースクールの魅力だと思っています。

 

 

なので、もしうちの子が迷惑をかけていると思っていたら、それはその子自身だけでなく僕や他の子どもたちも含め成長の機会だと思っています。

 

 

僕が子どもたちを頼っていくうちに、僕に頼られることが嬉しくリーダーシップを取る子が出てきました。

 

スクールの時間を集中できずにお母さんのもとへ走って戻っていた子は、他の子とペアを組んで練習することで「コーチできた!」と嬉しそうに話しかけてくれるようになりました。

 

 

できることやできないこともあるデコボコな僕たちだからこそ、パズルのようにその凸凹した部分をうまく協力しながら重ね合わせていけたらと思います。

 

 

残念ながら、、、、

 

 

現状サッカースクールは6月30日(水)までは休校の予定です。(※緊急事態宣言が延長され7月12日(月)から順次再開の予定です。)

 

とてもいい雰囲気のなかでサッカーができていただけにすごく残念に思います。

 

 

こればっかりは仕方がない部分もあるので、また一人一人ができる対策をして楽しくサッカーができることを楽しみにしています。

 

サッカースクールだけの関係じゃない、子どもたちみんなで楽しんでいるほっこりするあの風景を見れることが待ち遠しいです。