実は、今回が僕がお届けするサンビスカスでの最後のブログとなります。
サンビスカス沖縄を3月末で退社し、4月から別の仕事に携わることとなりました。
僕を知っていて、この情報を初めて聞かれた保護者の方は驚かれたかと思うので申し訳ないです。
最後のブログということで、思い出や感謝をつらつらと語るのもそれらしく良いんですが、辞めると報告したとき、「いつもブログを読んで学びになっています。ありがとうございます!」という声を保護者の方から多くいただきました。
これまで読んでくれて本当にありがとうございます。
なので、せっかく最後の記事になるならということで、僕からあなたに最後、ひとつだけ質問をさせてください。
「大人って、楽しいですか??」
なぜ、このようなことを聞いたかというと、実は先日運動遊びをしている児童デイで、特別支援学校に通う中学2年生の女の子から聞かれた質問なのです。
あなたなら、どう答えますか?
自分の子どもが、そう聞いてきたらどう答えますか?
きっと未来ある子どもたちで、これから大人へと少しずつ歩んでいく彼ら彼女らに、
「大人って楽しいよ!」
多くの人はそう答えるんじゃないでしょうか。
(そのあとに大変なことも多いけどねって付け加えたり。笑)
ですが、心の底から楽しい!学生時代より楽しい!と答えられる人って、意外と多くはないと思うんです。
僕もその子には、不安が解消されるような声かけをしたわけですが、せっかくなので一緒に大人だから楽しい状況について真剣に考えてみませんか?
もし答えが出せたら、あなたの生活が今よりも充実するヒントになるかもしれないですよね。
では、まず「大人だから楽しい状況」とはどういう状況でしょう?
そのことを考えるには、まず大人と子どもの違いについてを考える必要があるかもしれません。
あなたは、大人と子どもの違いってなんだと思います??
いろいろあると思いますが、よく言われてるのが「責任」という部分じゃないでしょうか。大人は責任がついてくるとか。
じゃあ子どもには責任がないのか?となると僕はそう思いません。
例えば、子どもがお友達を叩いたら、その子は相手に謝るという行動の責任があると僕は思います。であれば、子ども達にも大なり小なり責任は生じます。
僕も大人と子どもの違いについて、中2の女の子から質問を受けてから真剣に考えてみました。
そこで、今時点の僕の考えですが、コレかな?っていうのを見つけました。
僕が思う大人とは、「面倒を背負うこと」だと思うのです。
・子どもが自立するまでの面倒
・働いて社会に貢献するという面倒
・役職や上司部下など組織に携わる面倒
・税金を支払うといった面倒
・家事などの面倒
などなど、自分だけでなく他者・生活・会社・社会など、関わりのある存在にも貢献しなければならないことを求められるのが大人なのかなと。
そういった「しなければならない」という面倒を「責任」という言葉としてあるのかなと思ったのです。あえて、面倒という言葉を使っているのは、人はできることなら何もしたくない生き物だからです。
ただ、それだけだと一度きりの人生は、楽しくないはずです。
また面白いもので人間は、楽をしたいにも関わらず「刺激を求める生き物」として本能的にプログラミングされています。
なので、面倒(しなければならない)の先にある、刺激の多さが「大人って楽しい!」と言えるんじゃないかと思うのです。
例えば、
・子どもの成長を見られることの喜び
・子どもの夢を一緒に応援できる生き甲斐
・社会に貢献しているという充実感
・役職や部下など頼られている肯定感
・働くからこそ叶えられる趣味や娯楽
・自分の人生を自分でコントロールできるやりがい
・自分が大切にしたい人やものを、自分の力で守れること
そのほかにも、子どもの頃には知らなかった大人の友情や愛情が、すごく特別で、大きな幸せがあることに気づいたり、大人になる過程で自分自身の強さや可能性に気づき、自分を信じられるようになれることも、面倒を体験してきたからこそ得られる充実だと思います。
たぶん、面倒と語った部分を放り出すことはできませんが、、
面倒と面倒の先にある幸せの割合が、49:51に傾いたときから、きっと『大人になるって、思っていたよりもずっと楽しいし、素敵なことなんだ!』って胸を張って言えるんじゃないかと思うのです。
あなたの割合はどうですか?
さて、話は最後になりますが、4月から自分は違う環境に飛び込むことになります。
このブログでいうところの面倒が増えるわけです。仕事内容も環境も人も変わるわけですから。
正直、関わっている保護者の方や園の先生方、携わる行政の方などからは、尊敬や褒めてもらうことが増えてきた状況でした。自分も成長したんだなぁと感じた1年でした。
ただ子ども達に、できるかどうかじゃなく、自分が目の前のことに力を尽くしているか?という「挑戦」の姿勢を、いつもどの場所でも伝え続けてきました。
そういった意味でも今度は自分が新たにチャレンジすることを決めました。
誤解のないように補足しておくと、サンビスカスで成長できないと感じた訳ではありません。
僕の中で成長とは、山を登るように成長を上に昇る人もいれば、畑を耕すように成長を横に広げる人もいると考えています。
自分のできることや繋がりという成長を横に広げていた僕ですが、新たに山を登ることにしたという感じです。
ここまで話すと僕の次の仕事内容も気になると思うのですが、僕が皆さんにご挨拶できる最後の場として、3/20(木)サッカー交流大会があります!
なので、ぜひその際にいろんな思い出を話せたらいいですね(^^)
恐らくこのブログが届く頃には、サッカー交流大会の締切が終了していると思うのですが、サトルコーチに会うために参加したい!という物好きな方(笑)は、渉コーチが頑張ってチーム編成してくれると思うので、ご連絡ください。
どうしても来られないという人もいると思うので、次もスポーツのお仕事に関わることができそうです。次の仕事では、スポーツイベントなど手がけることも多いので、もしかしたら会えることもあると思うので、陰ながら応援してくれると嬉しいです!
少し長くなってしまいましたが、クラブの今後の発展とサンビスカスに関わるご家族皆様の幸せを心より願っております。
5年8ヶ月ありがとうございました!!またどこかでお会いしましょう!!