from 宮城哲郎
サンビスカス沖縄のみんなへ
さて、前回の記事で持続可能な世界へということで、スポーツでSDGsをやってこうぜ!
そんな話をしたと思うのだが覚えてる?(も・ち・ろ・ん覚えてるよね?)
一応、その時の記事はコチラ → 持続可能な世界へ
ちなみに、SDGsに関しては前回の記事でも伝えたけど、2015年9月の国連サミットで採択されたもので、世界中の社会課題に対して「2030年までに解決してこうぜ!」という目標の事を言うんだ。
その課題ってのが大きく分けて17項目あって、まだまだ日本では(特に沖縄では)認知度が低いのだけど、世界中の企業や団体がその課題に向けて取り組んでいるわけだ。
で、僕らはそれを「スポーツ」という手段を通じて、やってくというわけだね?
これでもう、説明はいらないね?笑
ちなみに、このSDGsを意識したビジネス活動をやってないと、多分、今後は多くの企業が「持続不可能」な時代になってくると思う。それは一体なぜか?
今回は、この理由についてシェアするね。
ESG投資
みんなはESG投資(環境・社会・ガバナンス)という言葉があるのは知ってるだろうか?
最近、投資家の間で話題沸騰のこの言葉なのだが、ESGという言葉の意味は以下の通り。
環境:environment
社会:social
ガバナンス(統治):Governance
簡単にいうと、環境・社会・企業統治に配慮している会社を選別して行う投資なんだね。
今までの投資と言えば、自分の持っているお金を…
「より大きなリターンで返してくれる企業はどこか?」
という視点での投資が主流だったわけ。(もちろん、今でもまだまだそうだよ。)
でもね、これからはね、環境・社会・企業統治に配慮している会社に、投資をする人が増えてくるよ?という時代になると言われている。
だって、そうでしょう?
ちょっと、あなた自身が投資家であるという事を想像して欲しいのだけど…。
自分が投資している会社が、実はめちゃくちゃ環境を破壊しまくって利益を得ている企業だったとしたら、正直…どんな気分?
その会社に投資をしているあなたは、その利益の一部を「配当金」として貰うわけだから、間接的に、あなた自身も環境破壊を手助けしてることになるよね。
むしろ、個人的にはこっちの方がタチが悪いとさえ思う。だって、知らずに加担しているわけだからね?
だって、あなたがその会社に投資をすればするほど、その会社はあなたのような投資家に「配当金」を返そうと躍起になるわけでしょう?きっと、更に環境をめちゃくちゃにしようとすると思う。
だって、それが、この会社が利益を出すためのビジネスモデルだからね?
今では、この辺りは「何かを成すための必要な犠牲」だと思われていた。
だから仕方がない事だと、みんな思ってたんだ。
だって、経済が豊かになれば生活も豊かになるでしょう?
でも、今では違う。
あなたも知っての通り、今、地球規模で本当に多くの問題が続出している。
それは、あなたも感じていると思う。
そんなわけだから、「単に利益さえ出せば良い」では済まされなくなっている。だって、そもそもの地球がヤバかったらお金がどんだけあっても無意味だからね?
「億万長者になって、南の島へ隠居生活だ!!!」
そんな事を語っても、その南の島自体が「人が住めない状態」だったら、元も子もないわけだ。
僕の知り合いで、沖縄県外から「海が好き」で沖縄に移住してきた経営者がいるんだけど、その人はこう言ってたよ…。
「沖縄の海がキレイだから移住したのに、沖縄がガンガン開発しちゃうから、海が汚れちゃって、結局好きなサーフィンをする為に海外にまでいくよ。」ってね。
沖縄は観光立県として、様々な開発をやってるけど、何も考えないままに開発ばっかりしちゃうと、そのうち本末転倒になってしまうかもしれないね。
こういうことが環境という分野以外にも、本当に多くの分野で同時に「社会課題」として問題となっているわけだ。
でも、だからといって「開発辞めましょう!」だと、ビジネスは続かないよね?なぜなら、ビジネスが継続できないと、お金が得られないわけだから、世の中の人、みんな生活に困っちゃうからだ。
なので、これからの会社というのは…。
単に経済成長をするだけではなく、その経済活動自体が「社会課題を解決しえる物」でないといけないというわけだ。
↑ ここ、超大事だからメモってて!
簡単にいうと、「社会の為になる会社が応援される時代だよ!?」という事ですな・・・笑
特に、似たような商品やサービスが溢れている今の時代だからこそ、こうした部分での取り組む方で、大きな差を生むということになるわけなんだね。
そして、さっきのESG投資というのは、まさにそれで、
もう、お金を持っている人達自体が…
「ユーの会社のビジネスわぁ〜、ちゃんと社会課題にもぉ、コウケンしていまぁすかぁ?」(なぜか外国人風)
という事を言ってくるんだよ?という時代がくるわけだ。
となれば、当然ながらこうした投資家という人達からお金を支援してもらおうという大きな会社が、そうしたSDGsのような取り組みを積極的に行うだろう。
そうなったら、小さな会社が何も考えないで「儲かるから」なんてビジネスをやってたら、絶対に歯が立たないし、持続可能なビジネスにならないだろう。
実際に、すでに銀行などの融資を受ける際も、この辺りの部分が評価の対象になっている時代だからね?
お金も、資産もあっても社会のためになってない会社は「お金も借りられない」という状態になるわけだ。
どう?
最早、人ごとではないでしょう?
スポーツという手段でどんな「課題」に取り組む?
だから、ここでみんなで考えて欲しい事がある。
それは、僕らサンビスカス沖縄はスポーツという手段を、商品・サービスとして提供している会社だという事。
そんな僕らは、そうした商品・サービスを通じて「どんな社会課題に取り組むべきか?」という事を、日頃から考えて欲しいという事だ。
今までは、好きなスポーツを提供していれば、それで良かった。
でもね、これからはその発想だと「自己満足」で終わってしまう。
別に、一人一人が個人まりと仕事をするのであれば、それも良いだろう。
でも、僕はサンビスカス沖縄というクラブを通じて、もっと世の中を「元気」にしたいと真剣に考えているんだ。(実際に、僕らのミッションでもあるしね?)
だからこそ、自己満足で終わらせてはいけないと思うわけだ。
僕らが、なぜスポーツという手段を選んだビジネスをしているのか?
それは、スポーツの持つ価値や可能性が、本当に多くの社会課題を解決するための「リソース」として活用できるのではないかと信じているからだろう?
そして、そうして発言して実際に行動してきたおかげで、この10年で本当にたくさんの人達と関われたし、何より、多くの人達に応援されてきた。
だからこそ、これから本当に「創造力」が問われる時期になる。
単に「一生懸命に頑張る」だけでは、ダメだ。
自分達の持っているリソースが、世の中の「どんな課題」を解決しえるものか?
それを、常に考えながらビジネスを作っていく必要があるのだ。
もちろん、こうしてみんなに語っている僕自身が、これからもそうした事に対して、先陣を切って学び、そして行動するつもりだ。
でも、同じ船に乗っているわけだから、当然、そこに対するマインドはみんなにも持ってて欲しいと思っているし、当然ながら要求もする。
このSDGsの理念の根っこには、「1人の100歩よりも、100人の一歩が大切」という考えがある。これは僕も同意だ。
自分一人だけでやろうと思ってないし、そもそも自分一人で実現できるような小さな目標を達成するためだけにやってるわけでもない。
というわけで、みんなでこれから何ができるのか?
もっと、考えて行こうではないか。
それでは、頑張って行こう!