「どうしても子どもがやる気を出してくれない」
「一緒に話してみるけど、どう接したらいいかわからない」
そんな悩みを抱える保護者の方は多いですよね。私も子どもたちと日々向き合う中で、同じように感じることがよくあります。
今日は、子どもが「やる気が出ない」理由と、そのやる気を引き出すためのヒントをお伝えしていこうと思います。一緒に考えていきましょう!
子どもが「やる気」を出せない理由とは?
まず、子どものやる気が出ない背景には、こんな理由が考えられます。
1つ目は「できない自分が怖い・恥ずかしい」と感じている場合です。
例えば、過去に失敗した経験が強く心に残っていると、「またできないかもしれない」「失敗して恥ずかしい思いをするくらいならやらないほうがいい」と思ってしまうんです。
2つ目は「何のためにやるのかわからない」という気持ちです。
子どもは大人以上に「目の前の楽しいこと」に敏感です。例えば、「ゲームがしたい」「友だちと遊びたい」といった欲求が、目標を見失わせてしまうことがあります。
3つ目は「親やコーチからの期待がプレッシャーになっている」ケースです。
「頑張りなさい」と言われるたびに、子どもは「ちゃんとやらなきゃいけない」と身構えてしまい、逆に動けなくなってしまうんです。
やる気を引き出すためのヒント
それでは、こうした悩みにどう向き合えばいいのでしょうか?ここからは、具体的な方法をお伝えしていきます!
1. 小さな目標で「できる喜び」を育てる
子どもが「自分にはできない」と感じているときは、達成しやすい小さな目標を一緒に作ってみましょう。
例えば、「試合で活躍できるようになりたい!」という大きな目標に対して、まずは「今日は試合で1回シュートをしてみよう!」や「パスを1回味方につなげる!」といった具合です。達成できたときには「すごいじゃん!」「前より上手くなったね」と言葉でしっかり認めてあげてください。
これを繰り返すと、子どもは「できるかも!」と感じ、少しずつ自信がついてきます。
私もスクールでは、「ボールを上に投げて1回キャッチしてみよう!」「最初はリフティング3回頑張れー!」などと小さな目標で取り組んでいます。そうするとスクール生は、達成できそうな目標に一生懸命取り組みます。本当は、最初から10回と言いたいところですが。笑
最初の小さな目標を達成できるとスクール生はその後自分で集中してどんどん取り組んで上達していきます。
2. 子どもの「頑張りたい理由」を探す
「何のためにやるのかわからない」と感じている場合、お子さんと一緒に理由を見つけてみましょう。
例えば、「将来プロのサッカー選手になりたい」という夢を持っているなら、「それならもっとボールタッチやキックを上手くしよう!」と具体的な課題が挙がってきます。
もし頑張る理由がまだ漠然としている場合でも「今日はパパママと勝負してみよう!」など、小さな楽しみを加えるとモチベーションが高まりますよ!
また、サンビスカスでは定期的にサッカー交流大会があるので「次のサッカー交流大会でゴールできるように練習しよう!」や「サッカー交流大会でアカデミーとの試合でもみんなで勝てるように頑張ろう!」などと子どもたち自身がイメージしやすい頑張るための目標を提案してあげることもいいでしょう。私も「サッカー交流大会でどんなプレーがしたいか?」とスクール生に問いかけることもよくあります。
3. プレッシャーを減らしてリラックスできる環境を作る
親やコーチの言葉が、知らないうちにプレッシャーになってしまうこともあります。例えば、「どうしてできないの?」や「しっかりしなさい!」という言葉は時に逆効果になることがあります。
その代わりに「今日は何が楽しかった?」「何かできるようになったことはある?」「新しいことに挑戦できたね!」といった前向きな声かけを意識してみてください。
どうしても忘れがちになってしまいますが、子どもにとって、安心して失敗できる環境はとても大切です。
一緒に伴走しよう!
子どものやる気を引き出すには、すぐに結果を求めず、少しずつ寄り添う姿勢が大切です。
「うちの子、全然やる気を出さなくて…」ではなく、「どうしたら楽しんでくれるかな?」と一緒に考えてみましょう。
子どもたちのペースはみんなそれぞれ違います。でも、だからこそ一緒に喜んだり悩んだりする時間が、親子の絆を深めてくれるんです。
もし「どう声かけをしたらいいかわからない」「他の子とうまく馴染めないみたい」などと感じたら、私たちコーチにも気軽に相談してくださいね。
最後までありがとうございました!