この夏、初めてサンビスカスのサマーキャンプに帯同しました!
普段のサッカースクールと異なり、親元を離れて2泊3日各校のスクール生が集まり、集団活動の中でスクール生にとってとても有意義な体験となったと思います。
そんなサマーキャンプでサッカー指導を担当していたあつきコーチが子どもたちに働きかけていたアプローチがとても興味深く、良い方法だと思ったのでシェアしていきたいと思います。
普段、子どもたちとの会話の中で「どんなプレーができるようになりたい?」「何が上手くなりたい?」と聞くことがあります。
こういう質問を子どもたちに聞いてみると、
「たくさんゴールを決められるようになりたい!」
「チームでパスを繋げるようになりたい!」
「ドリブルで相手を抜きたい!」
などと【なりたい自分】や【できるようになりたいプレー】を考えて伝えてくれます。
中には、このような質問に答えられない子どもたちもいます。
「う〜ん…よくわからない。。。」という感じで【なりたい自分】や【できるようになりたいプレー】をイメージできていない様子。
でも、今回のサマーキャンプでは子どもたちへのアプローチが少し異なりました。
どんなアプローチだったかというと、、、
【なりたい・できるようになった自分になりきって宣言する】
でした!
宿舎でのミーティングの際に一人一人、今回のサマーキャンプが終わった時に「どんな自分になっているか」「どんなプレーができるようになっているか」を想像して、みんなの前に出て発表するという課題に取り組みました。
その発表の中で「〜したい」「〜できるようになりたい」という子どもたちの言葉が願望から「〜になっています」「〜できるようになりました」というように「宣言」の言葉に変わりました。
例えば、
「1試合に必ず1点取れるようになりました!」
「チームでパスを繋いでゴールできるようになっています!」
「ドリブルで3人抜いてゴールします!」
という「できた自分」をイメージして宣言しました。
この課題に取り組んだ子どもたちは、最初はとても戸惑っていました。きっと恥ずかしさや「なれなかったらどうしよう…」という不安などがあり、宣言するという「覚悟」ができなかったんだと思います。
少し時間はかかりましたが、子どもたち全員がこの課題に取り組み、宣言をしてトレーニングに臨みました。
この宣言した「できた自分」のイメージがあったからこそ子どもたちの集中力や吸収力はとても高く、プレーが上手くいかなくてもイメージを持っているのですぐに改善できたり、なりたい自分になりきっているので自分に自信を持ってプレーすることができていました!
この2泊3日のサマーキャンプ、トレーニングの回数は限られていましたが、その中でも子どもたちは大きく成長したと思います。
今回、いつもと異なる【なりたい・できるようになった自分になりきって宣言すること】というもう一つ深いアプローチで本当にその姿に成長する場面に立ち合うことができました!
これからも子どもたちが「なりたい自分」に成長できるようにサポートしていきたいと思います。
ぜひ、保護者の皆さんも子どもたちに問いかける時には「なりたい・できるようになった自分の姿」を聞いてみてください!