サンビスカス沖縄/サッカー教室/幼児体育指導/保育園巡回指導/サッカースクール
大城 充幹(サッカー協会公認B級コーチ)
「ほんとうは、ずっと、サッカーをやってみたいと思っていたんだあ」
3月にサンビスカスのサッカースクールに体験に来てくれ、そのままスクールに入ってくれた子に「そういえばなんでサンビスカスのサッカースクールに体験することになったの?」となにげなく聞いてみたら。
そんなことを口にしたんです。
それから、続けて少しいいづらそうに、こんなことを話くれました。
「でも、くもんに入ったことがあったけど、すぐやめてしまったから、サッカーもすぐにやめてしまわないか心配で」
「うんうん」
「くもんは難しくなってやめてしまったから、今度やるものは、あきらめないで続けたい。でもそう考えると、よけいに続けられるか不安で」
「うんうん」
「だからサッカーをはじめてみることができなかった」
「そうだったんだね」
実は、その子の通っている小学校に、サンビスカスのスクールに通っている友だちがいたようで。
その友だちが「サンビスカスのサッカー楽しいよ」ということを話してくれたおかげで「やってみようかな」という気持ちになり、サンビスカスのサッカースクールを体験するきっかけになったそうなんです。
サンビスカスでサッカーをしている子が、そんなことを友だちに伝えていることも。
悩んでいる友だちの背中を押してくれた真っ直ぐな思いにも、とても嬉しくなりました。
新しくスクールに入って来てくれた子が、悩んで悩んで、勇気をふりしぼって行動した、その分だけ。
「サッカー楽しいよ」と声をかけてくれた友だちと同じくらい、サッカーを楽しんでくれたら嬉しいです。
出会いもあれば、別れもあるこの季節。
4月から中学生になるのでサッカースクールを離れる子もいます。
そのなかのひとりの子に中学生になったら、なにか部活とかするの?と聞いたときには。
「どうしようかな・・・・・あんまり運動神経がよくないから」
少し暗い表情で、自信のなさそうな小さな声で、そんなことを口にしました。
だけどぼくは、運動神経がよくなくてもいいんだよ、なんてこと思います。
自分の出来なさに情けなくなり悔し涙を流し。
自分よりもはやいスピードで上手くなっていく友だちを横目に、落ち込んだこともたくさんあったよね。
それでも、そんな思いと向き合い続け、頑張り続けたことが十分すごいことだと思うから。
「上手くいかないなあ・・・」となんども何度も首をかしげながらも、それでも自分にできるひとつのプレーを繰り返しやり続ける。
その子の、そんなところが好きでした。
すごいな、と思ってみていまいした。
また、同じようにぼくが幼児クラスから見ている4月から中学生になる子のなかには。
サンビスカスのスクールも続けながら、高学年になったタイミングで小学校のサッカー部にも入部したことがある子がいました。
だけど、わけがあり、部活をやめることになってしまい、その前後の時期、元気もなく、笑顔もあまり見せなくなってしまいました。
サッカーが大好きな分、深く傷ついたよね・・・。
それでもサンビスカスでサッカーを続けることを選んでくれました。
少しづつ以前のように笑顔でプレーするようなりました。
その子が、笑顔でサッカーをしていると安心しました。
その子のプレーを見るのを、いつも楽しみにしていました。
ほかにも。
プールに、野球に、サッカー部に、サッカー以外のものにチャレンジするために、スクールから離れる子。
学年が上がると同時に、塾の回数が増えスクール日と重なるといった理由で離れる子。
引っ越しや、送迎が難しくなったなど、いろんな理由でサンビスカスを離れる子。
様々なことが理由で離れていった子たちが、逆に戻って来たりして、懐かしい再会もあったりもしますが。
ただただ、なんにしても。
サンビスカスに関わった子たちみんなが、サンビスカスという場所が、自分の居場所であるということを感じてくれていたのなら、思ってくれていたのなら、もうそれだけで十分なんです。
そして新年度もサンビスカスのサッカースクールは続きます。
幼児クラスからは、新1年生になり小学生クラスに上がってくる子もいます。
わくわくしているのかな?ドキドキしているかな?不安な気持ちの方が強いかな?
いろんな感情がぐるぐるしているんだろうな。
でも大丈夫だよ。
みんな無邪気で優しい子たちだから。
この前のスクールでは、あるひとりの子が、
「やばい!おれ、上手くなってる!!覚醒した~!!!!!」
と思わず雄叫びを上げたと思ったら。
「おれもついに覚醒したよ~!」
「お~!よかったな~!やったな~!」
そのままでは興奮がおさまらず、一足先に覚醒を果たし終えた子にかけ寄って、覚醒したものどうしで喜び合っていたんですよ。
ね?大丈夫そうでしょ?
そんないまの子どもたちが。
これから先、10年も20年も、さらにその先の子どもたちも、サンビスカスが自分の居場所でるあと思えることができるように、安心できる場所であり続けられるようにしていきたいです。
・・・でも、ここで、ほんとうのことをいうと。
指導者になる前に、指導者になりたいと思ったことは、一度も、1mmたりとも思ったことがないのですが。
サンビスカスにくる子どもたちの優しい行動にふれていたら。
サンビスカスにくる子どもたちの無邪気な表情にふれていたら。
気がついたら、ぼくは、子どもたちにサッカーを教える人になっていて。
気がついたら、サンビスカスが、ぼくの居場所になっていました。
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