【共感→〇〇→解決】〇〇をお忘れなく!

サンビスカス沖縄/サッカースクール/運動あそび/障がい者スポーツ指導員

谷本 優希

 

朝から部屋中に響き渡る声で泣いている・・・

同居人。甥っ子2歳。もうそろそろ3歳になる。

 

なんだってそんなに、大きな声で泣いているんだい。

なんだってそんなに、朝っぱらからパワフルなんだい。

 

握り込んだ小さな拳を震わせて、力いっぱいに泣き喚いている。

 

何があったのかと、正面に回り込むと。

 

机にはバナナ。

手にもバナナ。

で。そのバナナ、今にも投げそう。

 

いやいやいやいや!それだけは勘弁!

バナナ、投げないで!落ち着いてくれ!

 

この大騒ぎの原因を、聞いてほしい。

 

 

バナナが折れた

 

それだけ。

 

 

うん・・それだけなの・・・ウ″ゥ・・

キミは本当にパワフルだよなぁ・・・

 

 

「バナナ、折れちゃったの??」

コクっとうなずく。

 

「そっか、かなしいね」

もう一度、コクリ。

 

「大丈夫。折れても食べれるよ」

「・・・・・・・」

 

 

う″わ″ーーーーーーーーーん″!!!

イヤだーーーーーーーーーー!!!

 

 

「・・・だよなぁ・・失敗したー・・」

 

 

いつもは「ザ・共感の技」を発動し、うまく機嫌直せるんだけど、、

 

さすがに朝、しかもジメジメする雨の日の朝。

バナナ折れただけですやん。なにがそんなにイヤなのよ。

って、思っちゃったんだよね・・すまん。。。

 

かなしいね。大丈夫だよ。

折れても食べられるよ。

そんな文言で、納得できるはずがない。

 

イヤイヤ期の大ボスは、そんなことでは引っ込まないのだ。

「ザ・共感の技」大事な部分を省くとうまくいかない。

 

そこへ、顔を洗っていた姪っ子5

トコトコと近寄ってきた。

 

 

「バナナ、折れたの???」

コクっとうなずく。

 

「そっか、折れちゃったんだ」

もう一度、コクリ。

 

 

「・・・・・・・」

 

 

そして。

 

「〇〇ちゃんも折っちゃお~っと!見て!!バナナ、2個になった!」

 

 

えぇぇぇぇぇぇええ!!

そんなん、もっと泣くって!!

 

 

折れてない姪っ子ちゃんのをあげるのかと思ったのに、同じように折っちゃうなんて・・

 

オワタ・・

 

そう思った時。

 

 

「見て~!〇〇ちゃん、もっと折っちゃお~と!バナナ、3個になった!4個になった!」

「やったぁ!どんどん増えていく~!いいでしょ~⭐︎

 

 

ハッΣ(゚д゚*)として甥っ子に目をやると。

 

ワラッタ。

 

にっこにこの満面の笑顔を浮かべて、

「〇〇もやる~!見て~!3個になった!ヤッタァ⭐︎

 

そうして、一口サイズに沢山沢山増えたバナナを

わたしにも一つ、分けてくれました。

 

折れたバナナも美味しいね♪と3人で笑い合ったのでした。

 

目次

共感→解決の間には〇〇が必須

子どもが泣き始めたとき、「その気持ちに共感する言葉をかけてあげましょう」とよく言われるのですが。

 

いやーね、共感の言葉かけたって、そう簡単には泣き止まないよ。

と思う方は多いのではないでしょうか?

 

わかります

 

私は保育園で2年ほど働いたことがありますが、イヤイヤ期真っ只中の2歳児クラスに入ったときには、ほんと毎日、そんなふうに思っていました。

 

「共感しても泣き止まんのだが

「そんなのよっぽど気持ちの切り替えが上手な子にしか通用しないよ

 

子どもが泣くたび、悩みました。

 

おもちゃを取られたと泣き喚き、

もっとおやつ食べたいと地団駄を踏み、

ママが良い!と地面にひっくり返ってしまう。

 

でもそれだけ日々、子どもたちの泣き声大合唱を聞いているうちに、私はある技を身に付けました。

 

それが、「ザ・共感の技」

技名については今、思いついた。

ダサくてもそっとしておいてほしい。

 

 

要は、姪っ子ちゃんがうまいことやった

「共感→会話→解決」である。

 

そう、この「会話」の部分。

ここがスペシャル大事な部分なので、絶対に省いてはいけない。

 

 

バナナの一件、私がヘマしたのはココ。

 

共感(バナナ折れちゃってかなしいね)からの、会話すっ飛ばし、解決(折れても食べれるよ)・・・・で、爆泣き再び。だったわけです。

 

でもこのすっ飛ばした部分を、姪っ子ちゃんが埋めてくれました。

いやはや、感謝状を送りたい。

 

この失敗例は、あちこちでよく見かけます。

例えばスーパーでお買い物をしている親子。

 

「お菓子買って」と泣き喚く子ども。

「そっか~、お菓子食べたいね~」の(共感)をしたあとに続く言葉は

「お家にお菓子あるからそれ食べようね」の(解決)であることが多い。

 

子、爆泣きふたたび。

 

また、夕方の公園に行けば

まだ遊びたい!と泣いている子どももよく見かけます。

 

「そっか~、もっと遊びたかったね」の共感をしたあとに続く言葉は

「また遊びに来ようね」で爆泣きふたたび。

 

「お菓子食べたいね~、〇〇は何のお菓子が好き??へ~、そうなんだ!なんで好きなの?そっかー!甘くて美味しいよね~」

そんなふうに会話を挟んでいれば・・・

 

「もっと遊びたかったね!今日は何の遊びが一番楽しかった?そっか~、何回もやってたもんね!ピューン!ってスピードが出て面白いよね」

そんなふうにお話しできたら・・・

 

その後に続く「帰ってお菓子食べようか!」「またその遊びやりたいね!また来よう!」の言葉に、子どもはワクワクを含んだ笑顔でうなずくことができたかもしれません。

 

100発100中の大成功!!とはいかないかもしれないけれど、これはあくまでユキコーチ調べから編み出した技だけれど、そういえばいつも「共感からすぐ解決にもっていこうとしていたな」と感じた方は、ぜひ「ザ・共感の技」お試しあれ。かめはめ波!!

 

 

ちなみにこれは余談ですが・・

 

前に、お店で一目惚れして、絶対欲しい!と思ったTシャツがありました。

でも、その日は断捨離をした翌日で、「いーや、また服を増やすなんてけしからん!」と思い直し、買わずに帰宅。

 

でもでも、やっぱりどう考えても買わない手はない、嘘ではない、そう思いお店に行くと、時すでに遅し。完売でした。

「あ~、あのTシャツ、可愛かったですよね!でももう完売しちゃったんです。お店のアプリで新作をいち早く知れるので、要チェックですよ~」と告げられ、トボトボ帰宅。

 

アプリは入れてるけどさ~、そんな毎日毎日チェックしてないよ~。なんてブツブツ言いながら・・

諦めの悪い私は、違う店舗に行ってみました。

 

同じようにやっぱりそこも完売でしたが

「あ~、あのTシャツ、可愛かったですよね!あっという間に無くなってしまって。刺繍が可愛くて、生地もちょっと厚めで、良かったんですよね~。私も欲しかった~!」なんて、そのTシャツの可愛さについて一緒に盛り上がってくれました。

 

その後に言われた「アプリ!要チェックですよ!」には「わかりました!」と敬礼ポーズ。

大人だって、共感と解決の間に「会話」があった方が、気持ちの切り替えがうまくいきます。

 

あぁ、そして今晩も・・

30分テレビ見ていいよタイム」が経過した。

 

テレビの電源を切られた甥っ子が、「もっと見たかったのにーーー!!」と泣きついてくる。

「何を見たかったの?そっか~、キャラクターなにが好きなの??おおーー、どんなところがカッコイイの?へーー、海の上を車が走れるんだ!それはカッコいいね!明日は一緒に見てみようかな~。そうだ!車の出てくる絵本、持っておいで。」

 

そうやって、読みながら先に寝落ちするのが、私のナイトルーティーン。

 

甥っ子が大人になったとき、感謝状、くれるかしら(*´`)

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