ノートで感じる子どもの成長

サンビスカス沖縄/サッカースクール/運動あそび/障がい者スポーツ指導員

谷本 優希

 

月末、子どもから受け取る楽しみなものがあります。

サッカーノートです。

 

スクールが終わった後に「今日のスクールはどうだったかな?」と振り返るためのサッカーノート。

最初のページからパラパラっとめくっていくと、なんだか改めてその子の頑張りをしみじみと感じます。

 

表紙をめくり、1ページ目。

その子が初めて書いたサッカーノートのページです。

 

「できたこと」「できなかったこと」というそれぞれの項目に、たった1行だけ。

 

たくさんドリブルができました。

シュートがあまり入らなかった。

そして、「コーチへのしつもん」のところには

どうしたらシュートがうまく蹴れますか?と、そんなふうに書いてありました。

 

なんて素直なノートなんだろう、と。

子どもらしくて良いなぁ、と感心したのを覚えています。

 

せっかくたくさんドリブルできたのに、最後のシュートを外しちゃったのが悔しかったんだね。打っても打っても、入らなかったんだね。どうやったら入るんだよー!なんで入らないんだよー!って思うよね。

 

この日の感想が素直に記されている、素敵なノートだと感じました。

 

もしこれが、ノートではなく、会話だったとしたら。

「いつもよりたくさんドリブルできたのは、なんでだろう?なんか意識したことがあった??」と聞くと思います。

 

そしたら、子どもなりにウーン…と考えて、たくさんドリブルをするために何を頑張ったのか、答えてくれると思います。

 

「シュートが入らないと悔しいよね。なんで外れてしまうんだろう?焦っちゃうからかな?それとも、蹴り方の問題かな?」と聞いたとしたら

また子どもなりにウーン…と考えて、何を練習すればいいか答えを探すと思います。

 

だから私はそっくりそのまま、「なんでかな?」「どうすればいいと思う?」と、コメントして返しました。

 

 

あれから約1年。

欠かさず書いて提出してくれるそのノートには、びっしりと文字が詰まっています。もう1行では書かれていません。

 

「今日できたことは、仲間にたくさんパスをできました。ポイントは、自分がボールをもらう前に、誰にパスするかを考えておくことです」

「できなかったことは、パスが強すぎたりして、うまく仲間に渡せなかったことです。パスの強さを変えれるようにしたいです」

ノートに書きながら、自問自答できるようになっています。

 

できたことに対する、その理由。

できなかったことは、どう改善するのか。

そこまでを考えて、書くことができるようになっています。

 

今日も楽しかったなぁ♫だけで終わらない。

毎回こうして振り返りまで頑張っている子の伸びは大きい。

 

今月もノートを受け取る日が楽しみです(*´ω`*)

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