サンビスカス沖縄/サッカースクール/運動あそび/障がい者スポーツ指導員
谷本 優希
ぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐる・・・・
ずーーーーっと、考えているのだけど、ずーーーーっと、頭は回っているのだけど。
あることないこと、いることいらんこと、あれやこれやと、とにかく考えすぎて事が進まない。
そういうタイプの人間である。
どれくらい考えすぎるのかと言うと、そう。
もうパソコンを開いてからすでに、3時間は経ったということ。
ブログブログブログブログ、コーチブログ、私の番だぞ、と意を決してパソコンを開き、すでに3時間は経ったということ。
それくらいに考えすぎるタイプなのである。
で、結局、あーーーーーどうしよう・・・・「書けません。」とでも書こうかしらと、打ち始めたのが30分前。ようやくここまで書けました。ふぅ。
子どもの頃から「君には1日が48時間くらいあるのかい?」「宇宙と交信でもしているのかい?」そんなふうに言われることがよくあった。
それくらいに、のんびりとマイペースであり、とにかくあーだこーだと考えをめぐらし、なにかと時間のかかる人間なのである。
他にも、私の弱点を話そうとすると、到底書ききれないくらいにたくさんある。
例えば、人に何かを頼むのが苦手。
「醤油とって~」とか、「ティッシュもってない?」とか、「ちょっとトイレ寄って良い?」とか、そんなもん別にサラッと言ってしまえば良いような、何も悩む必要のないようなことさえも言えずに我慢することが多い。
例えば、人から注目を浴びるのが苦手。
小学生のころ、一人ずつ掛け算をみんなの前で披露しないといけなかったとき、みんなの視線に固まってしまってポロポロ泣いたことは忘れないし、大人になった今でも3人以上のグループの場で発言をすることは基本しない。
例えば、大きい声を出すことは苦手。
例えば、みんなを盛り上げるような役回りは苦手。
例えば、人のボケにツッコミを入れるのも苦手だし
例えば、相手から話しかけてこない人に自分から話かけるのも苦手。
などなどなどなど、要は、え・・・それでよくコーチやってますね。というような苦手をたくさんたくさん持っているのです。
そんな私が、なぜ、なでしこスクールのコーチを、できているのか。
子どもたちをまとめたり、子どもたちを楽しませようと盛り上げたり、「集合!」と大きな声で呼びかけたり、そういうことは全部全部、苦手なのに。
少し話は飛びますが、6年前のスクール交流大会のとき。
ある子が泣きながら脱走しました。
サンビスカスのスクール交流大会といえば、コーチ陣は審判役に徹しているので、試合に出るのは誰で、どんな作戦を立てるのか、そういったことは全て各スクール校の子どもたちのやり方に委ねられているのが特徴です。
泣きながら脱走したその子を見つけ出したとき、こんなことを言っていました。
「コーチ、みんなが全然まとまってくれない。話を聞いてくれない。
わたしが一番年上でみんなをまとめないといけないのに、私にはできない。」
「みんな自分勝手な意見ばかり言ってくるのに、どうすればまとまってくれるの?」
・・・と。
とても責任感が強く、いつもわたしがスクール中にも頼りにしていた最年長の子。
全部、自分でなんとかしないといけない、と頑張っていました。自分がリーダーとして引っ張らないといけない、と頑張っていました。
でも。それはその子にとって、苦手なことだったのです。
本来その子が得意とするのは、みんなをまとめる役ではなくて、「まとめようとしている子の隣でさりげなくサポートする」という役でした。
「コーチだって、いつもスクールのとき、みんなをまとめる役ってやってないよ。コーチはそれ、苦手だからさ。率先してやってくれる子に任せてるよ。」と伝えました。
「他にまとめるのが得意な子がいるんだから、任せちゃえばいいんだよ。その代わり、その子が困ったときに助けてあげてごらん」と伝えました。
『あなたにはあなたの得意なことがあるんだから。』と伝えました。
その子が卒業して行った時にくれたお手紙には
「みんながそれぞれの得意なことで助け合えばいいんだということを、コーチに教えてもらいました。」
と書いてありました。
数年後にスクールに遊びにきてくれた時には「私はキャプテンには向いてないけど、副キャプテンに向いている、っていう自信があります」とキラキラ輝いていました。
つまり、なでしこスクールは、そうやって成り立っているのです。
コーチには、コーチらしからぬ苦手がたくさんたくさんありますが、そこはスクール生のみんながそれぞれの得意を出し合って、補ってくれています。
盛り上げ隊長だっているし、みんなを可愛い天然で和ませてくれる子もいる。私がボソボソと呟いたどうでもいいことにツッコミをビシッと決めてくれる子もいれば、みんながコーチの話を静かに聞くように場をまとめてくれる子もいる。人見知りの子が入ってきても優しく声をかけ隣にいてあげるタイプの子もいるし、のんびりマーカーを並べる私をさっと手伝いにきてくれる子もいる。
みんなみんな、それぞれに自分の役回りを探して、自分の得意なことに徹してくれています。
集団競技で協調性を身につける。なんてことがよく言われていますが、ただただ枠の中におさまり、決められたルールや指示に従い、はみ出さないように気を付ける。というだけが協調性ではないと思います。
時間や周りの動きを気にすることが苦手な場合、休憩時間が終わったのにひとりだけ水を飲んでいたら、それは◯からポコっとはみ出しているかもしれない。
みんなで声をかけあい協力してプレーしようね、と言っているのに、声を出すことが苦手な場合は、みんなの◯からポコっとはみ出しているかもしれない。
今は静かに説明を聞く場面だよ、という時に、じっとしていられずにモゾモゾと動き、全然説明を聞いていなかったら、それもまた◯からポコっとはみ出しているかもしれない。
◯の中からポコっとはみ出す苦手なことがあったとき、「コラ!はみだすんじゃない!」とグイグイ◯の中に押し戻すのではなく、はみ出したそれをみんなが理解し、受け入れ、「あー、だったら私にできることはこれだな」とカバーする。
そうやっているうちに、◯がどんどん大きくなって、どんな子が来ても、どんなハプニングがあっても、みんなでマルっと包み込める、そんな柔らかいなでしこ集団でありたいと思う。
ちなみにですが、じゃあ、ゆきコーチの得意なことってなんなのかい?と、そんなにコーチらしからぬ苦手なことがいっぱいあって、一体全体スクール中は何をしているんだい?と。
それは、「考え事」をしています。
冒頭に「考えて考えて考えすぎることが私の弱点」のように書きましたが、ほら、短所は長所とも言いますから(´m`)
私はずっと、
- 「あ、この子はいま、こんなこと考えているな」
- 「あ、この子はいま、ちょっと困っているのかもしれない」
- 「あ、この子はいま、自分なりにチャレンジしようとしているのかも?」
- 「あ、この子の今の発言、こんな意味も込められていたりして・・・・」
などと、ひたすらに子どもたちを観察しながら、その心の中を理解しようと考えに考え続けているのです。つまり、子どもたちを、見守るという役に徹しているとも言えるかもしれません。
「誰かの苦手」が、◯からはみ出しそうになったとき、「他の誰かの得意」がカバーしてくれる。
その素晴らしき瞬間を見逃さないで、みんなに共有する。
というのが、私の得意とする指導法です(*´꒳`*)
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