許してもらえる安心感をたっぷりと受けて

サンビスカス沖縄/サッカースクール/運動あそび/障がい者スポーツ指導員

谷本 優希

 

スクール開始時間よりも早く到着した子どもたちと、お喋りをしたり、遊んだりしながら、他の子が集まってくるのを待つことがあって。

 

その日はなんとなく、マルバツゲームをして遊んでいた。

地面に縦・縦・横・横と格子状に4本線を。

○もしくは×が、3個並べば勝ちという単純なゲーム。

 

私はこういう頭使う系ゲームが大のニガテ。

考えたって、ようわからん・・・。

何を考えればいいのかも、よう分からん。

 

 

「こういうのはフィーリングで」とかなんとか言いながら、また、時には「うーーーん」と考えてるフリをしてみたり、「よし!ココ取れたら勝ったも同然!」と何の確証もなく自信満々に振る舞ってみたり。

とにかく子どもたちが楽しめる雰囲気作りだけには全力を注ぎながら、遊び相手となっている。

 

めちゃくちゃ自信満々に「これは勝ったわ」などと言っていた大人が負けた時の、子どもたちの盛り上がり方は凄いので、フラグ立てていくスタイルは大ウケである。

 

そんなこんなで、その日も盛り上がって遊んでいたら。

私がフと目を逸らした隙に、ある子がマルバツを書き換えた。

 

バレていないと思っている子どものそういうのって、だいたい大人には見えちゃってるよね。

口にチョコべったりついたまま、「食べてないよ~」と言ってるみたいなね。

 

あらまっ!と思った私はついつい「あー!!!ダメだぞ~~ヾ(゚ε゚*)ノ」って、ツッコんじゃって。

別に責めるつもりもなかったし、ただただ「見~ちゃった♪」くらいのテンションだったんだけれども

その子、泣いちゃった。

 

「やってないし!!!」って大激怒しながら、泣いちゃった。

 

ぇぇーーー・・・・・

なんか、ごめんやで___

 

とは思いつつも、一方で、こういうちっちゃな嘘を見なかったことにして何事もなくスルーするのもどうなんだろうなぁと思いつつも。

 

とりあえずは、「そうか、もしかしたら見間違いだったかもね。ごめんごめん」というやりとりで、再び楽しく遊ぶことができたんだけど、家に帰ってからもいろいろ考えました。

 

 

どう対応するのが正解だったのかなぁ。。。

 

そんなに考えるほどものものでもないだろうとは思う。

別に何かを盗んだとか、人を傷つける嘘をついたとか、そういうのではないわけで。

 

ただただ遊びの中で、子どもが自分を守ろうとして出た行動だったわけで。

悪いことだとか、ずるいことだとか、そんなことは本人も分かってたはず。

だからこそ、バレた瞬間にプライド発動してキレちゃったんだよね。

 

もっと、おおらかに対応してあげればよかった。

その場のノリで「あ“ーーー!」なんてやる必要なかった。

 

「あら・・?ここマルだったと思ったけど・・あれ・・?おかしいなぁ・・まぁいっか」

くらいの感じで。

 

分かってるけどね、バレてるけどね、まっ、許してあげるよ。っていうのが伝わるくらいの感じで。

 

大人が、「チョコついとるやないか~い」って思ってるのとおんなじように、子どもだって、本当はバレてるけど許してくれた、スルーしてくれた、みたいなものは、気づいていると思う。

 

大人にそうやって優しくおおらかに許してもらってきた子どもは、多少のことでブチギレたりしないだろうし、ちょっとしたことなら「まぁいいか、しょうがないか」ってサラッと流せる子になるんじゃないかな、なんて思う。

 

 

うちの甥っ子3歳坊やも、「手洗った??」って聞いたら、「洗ったよ~」とひょっとこみたいな変顔しながら嘘ついてくるんだけども、「洗ってないでしょ!嘘つかないで!洗ってきなさい!」だなんて怒ったって、しょうがない。

 

「あら、そうなの?ちょっと匂いしてみよう!石鹸の良い匂いがするかな~??」とか何とか言いながら、ニヤニヤ対応してあげたら、坊やもニヤニヤしながら「もう一回洗ってくるね!」と走っていきます。

 

バレてることなんか本人も分かってるけど、怒られなかった♪って安心してるのは一目瞭然。

もちろん、許しちゃいけないような、絶対甘やかしてはいけないことだってあるけれど。

 

別に大したことじゃない時には、「分かってるよね( ̄∀ ̄)分かってるでしょ( ̄∀ ̄)」のやりとりで、怒らず、咎めず、スルーしてあげるのも、優しさかなと思います。

 

 

たくさんの優しさを受け取りながら、おおらかに育ってくれたら良いなぁ。

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次