ただ「褒める」と危険!?褒める時に注意したい3つのポイント!

サンビスカス沖縄/サッカー教室/幼児体育指導/保育園巡回指導/サッカースクール

大城 充幹(サッカー協会公認B級コーチ)

 

「見て見て〜、これ〇〇が描いたんだよ〜!」

保育園や幼稚園へ運動指導にいくと子どもたちが、部屋にはられている自分の描いた絵を教えてくれます。

4才〜6才の絵。上手な絵もあれば、何がなんだかわからない絵をもあります。

みなさんなら、子どもに何と言いますか?

 

多くの人が「すごいねー」、「上手だねー」という声をかけると思います。

もちろん「下手くそだね」とは言わないですよね?

他の場面でも、例えば子どもがテストで良い点数を取ってきた時には「エライねー」、「すごいねー」や、子どもが自分からお手伝いをしてくれた場合には「エライねー」と声をかけると思います。

 

ところが、この褒め方、使うことは悪くないのですが、こればかりだけだとよくないと言われています!

なぜなら、その褒め方は、結果に注目して評価しているということになるからです。

 

褒める時に重要なのは「共感」すること

もちろん子どもは褒めてもらうことが好きです。大人が子どもをほ褒めるということは必要なことでもあります。

しかし注意が必要で、何気なく使ってしまうこれらの言葉を繰り返すと、子どもは褒められることを目的にして、大人が気に入ることばかりをするようになったり、他人の評価を気にした行動しかしなくなる危険性があると言われています。

 

子どもが絵を描いたときに「上手に描けたね」などと「上手かどうか」だけを評価してしまうと、子どもは上手に描かなければ褒められない。認められない」と思い込んでしまかもしれません。

 

そうすると、評価してもらえるようなことには積極的になれるものの、評価されないことには消極的になったりするかもしれません。

なので、子どもが絵を描いたときには、上手な絵でも、何が何だかわからない褒めづらい絵でも、認めてあげることがいいと言われています。

 

例えば、「絵を描いたんだね!この絵は何の絵かな?」

「そっか、動物園に遊びに行ったときの絵なんだね!これはキリンだね!」

「この絵のどこが気に入ってるの?」

「どこをがんばって描いたの?」

 

そう聞くことが、子どもの感情を認めることになり、この「感情を認める」ことは、つまり「共感」するということです。

共感という大人の言動は、実はとても大切なことで、子どもが育つ原点とも言われています。

 

子どもの行なったことに興味をもち、子どもの感情に寄り添い、共感することがとても大切なことです。

 

結果だけでなく「過程を褒める」

また、そこに至った努力などの過程を褒めることも重要です。

 

子どもがテストで100点を取ってきたときに「テストで100点とってエライねー」、「テストで100点とってすごいねー」と評価の言葉を言うのではなく、

「先生の話を集中してよく聞いていたんだね」

「くじけずに頑張ったもんね」

「毎日宿題もしっかりやっていたもんね」

 

と言ってあげる。これは努力を認め、努力を褒める言葉になります。

 

しかし「テストで100点をとってすごいねー」と結果ばかりの褒め方だと、高い点数をとれればいい。とれなければダメ。ということになり、結果を出せないと挫折し、結果が出せそうなことしかやらなくなってしまうかもしません。

 

0か100かの完璧主義になったり、失敗を恐れて難しいことにチャレンジしなくなるかもしれません。

 

また、自分の描いた絵のことを他の人に話すことで、自分が考えたアイデア、そのように表現した理由を振り返り、「次はこうしてみようかな」と前向きな考え方が育ちます。

 

ゾウをむらさき色に描いていたら、「このむらさき色が個性的でかっこいいね」とあたりまえと違うところをみつけて褒める。

そして「このゾウはどうしてむらさき色に描いたの?」と理由や意味を聞き、子どもが「なんで「このゾウはむらさき色かというとね」と自ら話そうとすることへ働きかける。

 

子どもが歌を聞かせてくれたときには、「上手だねー」と評価の言葉を言うのではなく、「楽しいねー」と気持ちに共感する。

子どもが見て見て、聞いて聞いてというのは、褒められたいのではなく、共感してほしいということなのかもしれません。だから評価ではなく、一緒に感動したり、喜んだりすることが大切なのですね。

 

自分の気持ちを伝える

そしてもう一つ大事なことは、気持ちを伝えることです。

子どもが自分からお手伝いをしてくれた場合には「エライねー」と評価の言葉をかけるのではなく、

「〇〇が手伝ってくれたおかげで助かったー。ありがとう」

と言う。

これは自分の気持ちを伝えることで、自分の行動が認められ、誰かの役に立つことができたと感じることができます。

 

「あなたは、私の言うことを守ってエライ子ねー」

「あなたは、聞き分けが良くてエライ子ねー」

と結果にだけ注目して評価されたり、結果にだけ注目して褒められていると、子どもは自分の存在に自信がなくなってしまうこともあるということですね。

 

「いつもすごい自分じゃなきゃいけないんだ。」、「いつも認めらるような行動をしとかなきゃいけないんだ。」、「いつもいい結果をだしてほめられなきゃいけないんだ。」と。

 

けして、なんでもかんでも褒めたり、評価の言葉を口にすることが悪いわけではありません。

そういうこともあるんだ、ということを知っておくことで、何か子どものことで不安になったり、悩んだときの手助けになると思います。

 

最後に、子どもは生れながらにして、自分自身を成長させようとする力を持っていると言われています!

大人がその能力を伸ばすことを助けることの一つとして、評価されて喜ぶのではなく、成長したことに喜びを見いだせるような声かけも必要なことなのかもしれません。

 

 

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