去った10月8日(土)に運動遊び講習会を開催し、講師を務めて参りました!
会場は、今年4月にオープンした「糸満市観光文化交流拠点施設 シャボン玉石けんくくる糸満」様をお借りして行いました。
会場付近の糸満市や豊見城市といった南部地区に講習会のご案内を行い、保育園やこども園の先生、児童デイサービスの職員、僕らが巡回指導で伺っている糸満市の保育園の保護者を含め、40名近くの方にご参加いただきました。
今回は開催した運動遊び講習会について、レポート形式で内容を特別に一部説明しながら、活動の様子を紹介したいと思います。
この度の運動遊び講習会のテーマとして、現代の子ども達の運動状況を知っていただき、その上で幼児期の運動の重要性についてお伝えしながら、実際に運動の方法を学んでいただくことを目的に開催しました。
まず、現代の子ども達の運動状況についてですが、実は3年連続で小学生男子の運動能力が過去最低記録を更新していることをご存知でしょうか?
この情報は、全国で行った体力測定の結果からお伝えしているのですが、小学生男子だけでなく、小学校女子、中学校男女ともに年々下降している状況なのです。
ちなみに、僕らが住んでいる沖縄県は、過去最低を記録した全校平均の数字をほとんどの種目でさらに下回る結果になっています。
この原因の背景として、YouTubeやテレビゲームといった時間の増加があげられています。
また運動を行なっている1つの基準として、1週間で体育の時間を除き、420分以上の運動時間が推奨されているのですが、先ほどのテクノロジーの進化や早期習い事の関心が増えたことで、上記の時間を満たしている学生が減少しているとのことです。
みなさんのお子さんは、いかがですか??
そういった積み重ねが、どんどん運動から興味が遠ざかる結果になり、文部科学省やスポーツ庁は、どげんかせんといかん!となりました。
「このままじゃ、運動をする子と運動をしない子の格差が大変なことになるー!」
となったわけです。
そこで、ひとつのデータが判明しました。
それは、幼児期からよく体を動かす(運動している)子は、小学校に入っても、継続して運動を好きで続けている。という調査結果です。
つまり、小学校に入っても、そのままずっと運動を好きでいて貰うためには、幼児期から運動が好きでいてくれることだ!!
というひとつの答えを出した訳です。
サンビスカスが、保育園やこども園へ巡回体育指導に入っている理由のひとつは、ここにあります。
幼児期から運動を好きで楽しいものと感じてもらい、これからも運動が近く親しいものであって欲しいわけです。
その上で、特に重要な要素として、運動能力が向上する時期が、保育園の年長に入る5歳児では80%、小学校6年生の12歳ではほぼ100%、運動において重要な神経系が発達してしまうのです。
例えば、5歳で80%、小学6年生でほぼ100%身長が完成されるとしたら、栄養や睡眠をより意識して生活されたいですよね?
運動も同じで、5歳までの運動体験がとても大事で、その後の12歳までの過ごし方が、このあとの未来に関わってくるのです。
ここまで読んでくれたあなたなら、じゃあ実際にどんな運動をさせてあげたら良いの??と疑問に感じることだと思います。
その答えは、「様々な動きを経験する運動」という答えになります。
というのも、子どもたちは現在脳にいろんな神経の回路を作っている時期になります。
- バランスを取るという回路
- ボールを蹴る、または捕るという回路
- リズムを取って、自分のイメージを表現する回路
このように、たくさんの運動をさせてあげることが、頭(脳)の中にたくさんの神経回路を作ることができ、その積み重ねが運動上手になるというわけです。
今年から始めたサンビスカスのキッズスポーツスクールがまさにそれで、毎週毎週違う運動によって幼児期の神経回路を育んでいるわけです。
より詳しくお伝えすると、コーディネーション能力というものがあるのですが、ここでは情報が多く伝えにくいので、ぜひご興味あれば、次回開催する「運動遊び講習会」にご参加いただけると幸いです^ ^
さて、このような運動の重要性という漠然としているものを、化学的根拠でお伝えしながら、実際にケガを防ぐポイントや年齢に沿った運動方法、サンビスカスが大事にしている考えを参加者の皆さんにお伝えさせていただきました。
最後に、講習会にてアンケート形式で感想を頂戴したので、せっかくの機会なので皆さんにも参加者の声を一部シェアしたいと思います♪
《保護者様の感想》
運動やスポーツに限らず、日常生活においても活用できる関わり方、考え方だと思いました。
《保育園先生の感想》
知らなかった知識があっただけじゃなくて、幼児期からの運動習慣の重要性がよく伝わり、運動について今までなんとなく思っていたことを言語化してもらえたので学びになりました。
《児童デイ職員の感想》
子ども達が楽しみながら、運動ができるように、講習会で教えてもらった運動方法の考え方、方法、メニューの決め方などを実践していきます!
《保護者様の感想》
幼児期の運動が今後に繋がることを知りました。運動のできる・できないは個性や親の遺伝がメインだと思っていたので、これからなるべく一緒に体を動かし、楽しく続けたいと思います。
このような嬉しいお言葉をたくさんいただくことができました!
嬉しいものですね。頑張った甲斐があります(^^)
今年度にもう一度開催する予定ですので、もし今回の内容をより深く知りたいとご興味ありましたら、ぜひ次回のご参加を楽しみにしています!
今回、参加いただきました皆さま、会場をお借りした糸満市観光文化交流拠点施設 シャボン玉石けんくくる糸満様、ありがとうございました。
私たちサンビスカス沖縄では、子どもたちの正しい運動指導法を、職員全体で共通理解し、安心・安全な運動環境を作るために、園や施設に直接伺い「運動遊び講習会」を開催しております。
もし、ご興味ありましたら、こちらのページよりお気軽に一度ご相談ください。
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