子どもたちへの効果的な伝え方

子育てや子どもと関わる中で、良くないと思っていながらもついつい怒ってしまったり、罰を与えるようなやり方をしてしまったりすることはないでしょうか?

頭では良くないと分かっているけど、別の方法が分からなくて同じ方法を繰り返している。でも全然伝わらない。なんてこともありますよね。

例えば、子どもが他の子に意地悪をしている時に、「なんでこんなことしてるの!」と咄嗟に叱ってしまった時。

その子は「○君から先にやってきたからやったんだ!」とウソを言ってその場を逃げようとしたり。

「お片付けしなさい!」と言った時に、「嫌だ!!」と反抗されたり。笑

こう言うことってありますよね。

アドラー心理学では、

『罰や恐怖を与えるやり方では、人(子ども)は適切な行動を学べない』

と言われています。

罰や恐怖を与えるやり方や叱ることを行うと、その恐怖から最初は思った通りに動くかもしれませんが、それを続けてしまうと、人は自分の身を守るために

  • 闘争モード
  • 逃走モード
  • 防御モード

のいずれかのモードに入ってしまい、本来こちらが行なってほしい(学んでほしい)行動を学んでくれなくなるそうです。

闘争モードとは、反抗や抵抗のことで、大人が伝えようとしたときに、反抗心や抵抗心を持ってしまい、適切な行動どころか、反抗してしまうので本来やってほしい行動とは別の行動をとってしまう可能性があります。

逃走モードは、文字通り「逃げる」ことでその場から逃げてしまう行動です。そのため、本来身につけてほしい行動を身につけずにいてしまいます。

防御モードは、「身を守ろうとする」ことで、嘘をついて誤魔化したり人のせいにしたりしてしまう可能性もあります。

私たちが子どもたちや人に対して叱ったり、怒ったりしてしまう時には、本来とってもらいたい行動があったり、分かってほしいことがあるからだと思います。

しかし、罰を与えてしまうと、そのとってほしい行動、分かってほしいことがしっかりと伝わらずに、違ったことを人にさせてしまう危険性があるわけです。

思い返してみると思い当たる節がないでしょうか?

では、そんな時、どうしたら良いのでしょうか?

例えばですが、子どもが何かいけないことをした時に、「どうしたの?何かあったの?」と声をかけ、そしてじっくり話を聞いてみると良いです。

すると叱らなくても良い内容の場合もありますし、叱った方が良い内容でも、冷静になった状態のため、相手に伝わりやすくなります。

なぜなら、アンガーマネジメント(怒りや悲しみを客観的にみてコントロールすること)でも、最初の6秒間を我慢すると怒りの感情が下がっていくと言われていて、話を聞いている間に6秒がすぎるため、感情的にならずに伝えることができます。

もちろん、強く叱った方がいい時も当然あります。それは、命に関わることや、身に危険が伴うものなどは、突発的に叱るという必要もあるかもしれません。

そういった場合も、「こういった場面では叱る」と言う基準を作っておくことで子どもたちも、何が良くないことなのかを認識できるようになるそうです。(その基準が機嫌などでブレてしまうと良くないですが。)

私もまだまだ未熟ですが、少しでも子どもたちに伝わるように「叱る以外の伝え方」も学んで活用していきたいと思います!

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次