from 宮城哲郎
6歳以下の子供達のプレーを見ていると、
共通して起こる出来事がある。
それは…
「シュートの場面で自分の利き足とは【逆側】にボールがある場合に、自分の利き足でシュートを打とうとして失敗する」
というキッズのあるあるだ。
要するに、右利きの子が、左側にボールがあるのにも関わらず、
右足でボールを蹴ろうとして失敗するというヤツだ。
※ 大人でもあるかな?笑
単に、シュートが外れるならまだしも。
まだまだ小さい子供場合、無理な体勢シュートになるので、
転倒する事もしばしば…
まぁ、こうした経験をしながら、
少しずつ自分の「苦手な足での挑戦」が始まるのだが。
今回は、特別に僕がよく指導現場で使っている方法で。
子供達が苦手な足でも積極的にボールを、
「蹴ってくれる」コツを紹介したい。
「秘密を教えるね?」
さて、その方法はこうだ!
「いい?実は、ボールが右側にある時は右足で、左側にある時は左足で蹴った方が、すぐにボールが蹴れるから良いよ?」
※子供と同じ目線までしゃがみ、足にタッチしながらやると更に良い。
と、こうやって教えてあげるだけなんだけど、
このままだと「いやいや普通でしょ?」と言われそうなので。
ここで1つだけポイントを伝えたい、
それは…上記のアドバイスをする前に、その子に対して…
「ねぇ、実は秘密の方法なんだけど・・・」と、
前フリを入れるだけで、だいぶ意識して取り組んでくれる。
加えて、アドバイス後に…
「これ、お母さんにだけ特別に教えてあげな?」
そう伝えると、得意気に周りにも伝えてくれるので、
子供自身の中でもコミットメントされて、両方の足を積極的に使うようになる。
みんな「秘密」は好きだからね。
そして、こうした何気ないアドバイスに対して、
少しだけ心理的な刺激を加味する事で、子供はみるみる上達する。
最近では、「優れた戦術、優れたメニューで子供を育成する」
ということが騒がれているが。
それはあくまでも小手先の部分であり、本質的な物では無い。
意外にもサッカーを知れば知るほど、忘れがちな「声かけ」
もしも、同じ様な場面に遭遇したのであれば、
ぜひ試してみて欲しいと思う…
それでは。