「今の子達は…」

from  宮城哲郎

 

「今の子達は…」

 

このフレーズはきっと、僕もあなたも言葉にした事があると思う。

 

そして、これは僕らだけが言っている言葉ではなく、

僕らが幼い頃にも、大人達から言われていた事だろうし。

 

その当時、僕らに対して「今の若い世代は…」と、

語っていた当時の大人達も同じように言われていたのだろう。

 

要するに、この「今の子供達は…」というフレーズは、

きっと、今後もずっと言われる様なフレーズの様な気がしてならない。

 

だけど、最近になって気がついた事がある。

 

それは、こういう口癖の様なフレーズというのは、

自分達にとって、かなりもったいないという事実だ。

 

時代はいつだって若者がつくる

最近、20代前半の子達がうちの会社にも来るようになったのだが、

その子達の「常識」はもはや僕の世代では理解できない事が多かった。

 

例えば、論文を書くのにスマートフォンで書いていたり、

ミーティング1つとってもスカイプの様なツールを使う事がすでに当たり前らしい。

 

実際に、最初の頃はそういうものを目の当たりにして、

「おいおい、なんだ今の若い子は…失礼な。」

なんて思っていたりもしたのだが…

 

 

実際に、今の若い世代の行動を自分自身の生活の中に取り入れた事で、

今までは「困難」だと思った事がかなり解決できることに気付いたのだ。

 

今までは困難だと思っていた事が、困難ではないのだから、

これまで以上に自分の可能性が広がるのが分かる。

 

可能性が広がる事で、選択肢が増えて、

より多くの人達に対して価値を提供する事に集中できる。

 

 

結果的に、僕自身がこれまでよりも「成長」している事に気がつくのだ。

 

 

そう、若い世代の事を頭ごなしに否定するのではなく、

それを受け入れる事で自分自身も成長できるというわけだ。

 

 

もしも、本当に大人達の言うように、若い世代がダメとしたら、

僕ら人間はとうの昔に滅んでいるはずで。。。(※大げさかな?)

 

 

むしろ、どんどん進化しているのであれば、

それは若い世代が常に時代をアップデートしていることにほかならない。

 

 

人間にはいつの時代になっても変わらない、

不変の本質的な物があることだろうが。

 

 

それでも未来から生み出される物を全て否定して、

過去に縛られるのはもったいない。

 

僕らが子供達にできること

こういうことを考えると、子供達を多く相手にしている僕らは、

「どういうスタンスで関わっていく必要があるのだろう?」

そう考える時がある。

 

子供は、僕らよりも無知だ。

でも、それは経験値が足りないだけで、

決して僕らの方が優れているというわけではない。

 

 

それなのに、現時点での経験値の差だけで向合い、

自分達の価値観だけが「優れている」と勘違いして、

子供達に色々と教え込んだらどうなるのだろう?

 

 

それこそ、未来の可能性を大きくつぶすことになる。

 

 

僕らの経験は、これまで生きてきた「過去」の経験だ。

 

 

未来への「経験」というのは、子供達と一緒になって

考え、そして手に入れる、これから体験する経験だ。

 

そう考えると、子供達自身の考えや価値観を、

頭ごなしに否定する事はお互いにとってメリットは無い。

 

いつの時代も若者が時代を切り開いているのであれば、

我々大人は、そういう若者達の礎になることが重要なんだ。

 

僕らが子供達に出来る事とは、そういうものでしかあり得ない。

 

自分達の世代で全てを完結させるのではなく、

これまでの経験を伝えて、

 

それを子供達自身が、更に発展させていける様に、

伸びしろとして残す事が重要なのだ。

 

そう考えると、教育に関わる仕事は実に面白い、

教えるだけであぐらをかくのではなく。

 

自分達自身も、常に学び、

そして成長できるチャンスが転がっているからだ。

 

成長できる環境って、本当に素晴らしいし、

こういう環境を与えてくれる子供達には本当に感謝したいと思う。

 

さて、そんな事を思いながら、

今日も一生懸命学ぶとしよう!

 

 

それでは。

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