母親は名コーチ

from 宮城哲郎

 

最近、娘と公園に行った時の話。

 

広場で、サンビスカス沖縄のサッカースクール生が、

親子一緒になってリフティングの練習をしていた。

※スクール生の着るウェアを着ていたので分かったのだが、
向こうは僕の事は知らないだろう。

 

ちょうど、うちのスクールではリフティングを実践する時期であり、

そうした事が理由なのか、親子でスクール外の時間に練習をしていたのだろう。

 

今回は、その中で気がついた話。

 

どんなメニューか?よりも、どんな言葉かけか?が重要

スクール生の練習に付き合っていたのは、

お母さんの方だったのだが。

 

お母さんの方は、サッカーの経験もないので、

正直、リフティングの練習方法には詳しくはない。

 

実際に、その様子を見ていると、

サッカーの専門家が教える様なプロセスの指導ではなかったからだ。

 

ただ、不思議な現象がココから起こる。

 

それは、そのスクール生のリフティングが、

どんどん上達していっていったからだ。

 

最初の方は、3回程度だが、

気がつくと10回以上も続くようになっていた。

 

ちょっと気になったので、

その様子をこっそり伺ってみると。

 

その子のリフティングが上達した理由がわかった。

 

子供達に伝わる言葉が重要

例えば、小さな子供でリフティングが続かない事でありがちなのは…

 

ボールをついている最中、

ボールが落ちて来るのを待たずに足をあげてしまい

 

バランスを崩してしまって、

キレイにボールを蹴れない事が理由にあるのだが。

 

その時、多くの指導者は、

「ボールは必ず落ちて来るから、慌てずしっかりボールを見て、ボールが真っすぐ蹴れる高さの所で足をあてるようにして、タイミングを合わせてやってみよう!」

そんな内容の言い方をするのが一般的だろう。

 

だが、このお母さんは違った。

「◯◯(※子供の名前)、足を連続で動かそうとするからボールが当たらないんだから。ボールを一回ずつ足にあててやってみたら良いんじゃない?」

という事を伝えていたのだ。

 

どちらとも、慌てずタイミングよくやる事が重要である。

そんな事を言いたいのだが、

 

きっと、そのスクール生とお母さんの中で、

この「足を連続に動かそうとしている」という表現が、

お互いにとってしっくり来る様な表現だったのかもしれない。

 

次第に、このスクール生は自分自身が、

ボールがまだ上空にあるにも関わらず次の足を出してしまっていること、

そして、そのせいでバタバタして上手に蹴れていない事を理解したのか…

 

だいぶ、動きもスムーズになってきて、

徐々にリフティングの回数が増えてきたというわけだ。

 

これって、本当に凄い事だとおもう。

 

要するに、子供達にとって頭の中で、

練習で伝えている内容を理解してもらう為には。

 

その子が、日頃から使っている会話の言語を通して、

伝える必要があるということなのだ。

 

指導歴が増え、たくさんの子供達と関わり、

そしてたくさんの情報を学ぶ事で。

 

いつしか、子供達に対して、

「どんなメニューをしてあげるべきか?」

そんなメニューの質ばかりに目がいきがちだが、

 

実はもっとシンプルなことで、

子供達にどのように伝えることでメニューの意図が伝わるのか?

 

そういう目線の方が重要だったりするわけで。

 

そう考えると、やはり子供によってそれは違うわけだから、

指導者という存在は学ぶ事に終わりはないんだと実感した。

 

 

親は子供にとって名コーチ!

 

なんだか嬉しい気分になりましたとさ。

 

それでは。

 

サッカースクール