サッカーでボールを運ぶドリブルは、足からボールが離れないようにすることが大事です。
なぜなら、よくあるボールを持っている選手が、相手にボールを奪われるのは、足からボールが離れている瞬間だからです。
- 相手をかわそうとしてボールタッチが大きくなってしまう。
- スピードを上げたときにボールタッチが大きくなってしまう。
こういった足からボールが離れたとき、ボールを奪われる確率が高くなります。
なぜなら、守備側のボールを奪うタイミングというものが、足からボールが離れる瞬間を狙って奪うという意識が高いからです。
ですので、細かいボールタッチでボールが足から離れないようにするだけでも、相手にボールを奪われにくくなります。
例として、メッシ選手のドリブルはまさにそれで、ボールが足から離れず細かいタッチをしているので相手にふところに飛び込む隙を与えません。
さらにすごいのは、トップスピードでも細かくボールにさわっていることです。
ただ問題なのが、単純にたくさん細かくボールにさわるだけでいい、という事ではないということです。
なぜなら、相手を2人、3人抜くけど、シュートが打てなかったり、スルーパスが出せなかったり、クロスをあげれなかったりなど。
ボールタッチは細かく上手で、足からボールが離れないけど、そのわりには得点にかかわる場面を作れない子も多いからです。
そのような子のプレーをよく観察すると、その原因の一つには、ボールの置き場所と、体の状態があまりよくないことがあげられます。
ドリブルはあくまでも、ゴールを目指すための手段です。
ドリブルから行う次のプレーは、パスかシュートになります。
ドリブルだけでは、ゴールを奪うという目的を達成することは難しいです。
ドリブルが手段である以上、次をパスするにしてもシュートをするにしても、キックのできないようなボールの置き場所、体の状態だと、ゴールという目的に対して効果的なプレーができません。
理想は、受け手のタイミングでボールを出せること、さらにいつでも出せること。
ゴールが空いていたら、いつでもシュートが打てること。
さらに、最後の最後で判断を変えられることです。
それができるようになるためには、やはり日頃の練習からワンタッチ、ワンタッチごとにボールの置き場所と体の状態を意識して練習することです。