この前、スクール生の保護者の方から
「コーチはリフティングを何回ぐらいできるんですか?」
と聞かれたので、
「1000回はできます」
と答えました。とても驚いていました。
でもサッカーをしている人で、リフティング1000回をできる人は多くいます。
ただ、一つ言えることは、誰もがすぐにできたわけではないということです。
最近では、サンビスカスのジュニアチームの選手に、ここ1ヶ月で100回から200回へと、急にリフティングの記録が跳ね上がった子がいます。本人は自信がついた思います。
200回までの道のりをみると、100回をできるようになるまでは長い時間かかりましたが、100回から200回までは同じ100回の回数でも、わずかな期間で達成しています。
このように何かを続けていると、ふとしたタイミングで急激に上達したりコツを掴むことがあります。
それが訪れたんですね。
しかしそれは、努力を続けてきたからこそにあります。
「成長曲線」という言葉があります。
努力が形になるのにはタイムラグ(時間的遅れ)があるという考えです。見方です。
成長というのは、直線的ではなく曲線的ということです。
最初はなかなか上達しなくても、あるタイミングで急激に上達するということです。
やった分だけ毎日確実に目に見える形で上達することができたらいいんですが、やったことはすぐ形にならないんですね。
これはサッカーに限らず、スポーツや勉強や仕事など様々な分野において、成長曲線をたどると言われています。
それを知ることで、「これ以上やっても無理」と今まであきらめていた場面でも、モチベーションを保ち頑張ることができると思います。
コツコツ努力を続けていれば、いつかあるポイントで急激に成長するときがやってくる。
子どもにとってこのような体験をする事は、やればできるんだという大きな自信になるはずです。
今回その選手は「やればできるんだ」という大きな自信を、自分の手でつかみとりました。
こうした成長を積み重ね、ますますサッカーを楽しくやってくれると嬉しいです。