「主体性や子ども主体って結局どう言うこと?」
「主体性を引き出すにはどうしたら良いの?」
主体性という言葉は良く聞くけど、イマイチ理解できていないということはないしょうか?
かく言う私も、知っているつもりできちんと理解していなかったのですが。笑
というのも、主体性と似た言葉で「自主性」という言葉があったり、主体性=自由(自分勝手)というイメージがあったりするからではないでしょうか?
私もそこが整理できていなかったので今回調べてみたのですが、
まず前提として「子ども主体」=「子どもそれぞれが好きなことをする(自由)」という自分勝手なことではないということです。
そもそも、自由という言葉は福沢諭吉が「自らを持って由となす」と訳したのが始まりだそうで、そこには、「自らの意思や考え」を「行動の理由」とするということに意味しているそうです。
また、文部科学省は、自由だからこそ「自分で考えることができる、判断できる、行動できる」そして、「自分自身に対する責任がある」と言っています。
では、自主性と主体性の違いはなんでしょうか?
例えば、保育の場面で分かりやすく説明すると、
<自主性>
先生:「運動会では、かけっこをしたいと思います!」
子ども:「よし!カッコいい姿を見せるために練習頑張るぞ!」「お家でも練習しよう!」
<主体性>
先生:「運動会で何を(どんな姿を)お父さん・お母さんに見せたいかな?」
子ども:「かけっこで速く走れるようになった姿を見せたい!」
先生:「じゃあ、運動会ではかけっこをしようね!」
というように、やることを先生が決めたり提案し、それに対して自分から頑張ろうとしたり、自分で練習したりすることが自主性。
主体性は、そもそも何をやるかを先生が決めずに、子どもたちの意見や気持ちを引き出し議論をして決めていくことになります。
それを踏まえて振り返ってみると、我々大人がやることを決めていることって多いですよね?
とは言っても、全てを子ども主体にしたら良いというわけではないと思います。
なぜなら、子どもたちは知見が狭いこともあるので、周りに関わる大人が提案したり、保育内容や練習内容を用意して活動することも必要だと思います。
その時に、「とにかくやれ!」は強制になるので、
「先生はこういうことが必要だと思うからこの内容をしようと思っているけどどう思う?」と聞いて、それぞれの意見や感情に耳を傾けるだけでも違ってくると思います。
子どもたちの意見や感情を聞き、主体性を引き出しながら、時には私たち大人の考えや意見も伝えて行っていく。
そうやって両方のバランスを取りながら行っていくことが大事だと私は捉えています。
主体性が育つことで
- 自己決定性
- 積極性(チャレンジ力)
- 責任感
- 自己表現力
- 問題解決能力
が高まるということなので、
これから目まぐるしく変化をしていく社会を生き抜くためにも子どもたちの主体性を伸ばしていきたいですね!