いきなりですが、あなたは「優先している感覚」について自覚はありますか?
またお子さんが優先している感覚をご存知でしょうか?
実は、利き手や利き足があるように私たちには得意としている「利き感覚」というものが存在します。
僕も学びを深めている中で、子育てに活用できそうな知識だなと思ったので、皆さんへシェアできればと思います。
人には優先としている感覚が存在している
まず人は、視覚・触覚・聴覚・味覚・嗅覚といった五感を使って情報を処理し生活をしています。
その情報を処理する際、人によって視覚から情報を読み取りやすかったり、触覚から情報を読み取りやすかったりと無意識的に優先している感覚を持っています。
このことを、「感覚優位」または「優位感覚」と呼ばれています。
これは大人の僕らもそうですし、小さな子どもでも特性によって優位な感覚があります。
おもしろいですよね??
もしお子さんの得意としている感覚を知ることができれば、お子さんに対する理解が深まったり、コミュニケーションがとりやすくなったり、日常や学習生活に対して今とは違う工夫ができるかもしれないので、ぜひ最後までご覧いただけたらと思います。
人が情報を処理する際に優先する感覚を感覚優位と呼ぶわけですが、子どもも大人も「視覚」「聴覚」「体感覚」の3つの感覚の内から優先されると言われています。
ちなみに体感覚とは、触覚、味覚、嗅覚などの「感じる」部分のことを言い、体を動かしながら物事を理解し自分のものにしていきます。
それでは実際に、3つのタイプの内どのような傾向があるのかそれぞれの特徴をいくつかあげたいと思います。
視覚優位タイプの特徴として、
- ブロックやパズル、立体図系が得意
- 絵本、図鑑、漫画が好きで、テレビやゲームなどの映像に強い興味を示す
- 人見知りや場所見知りがあり、鬼やオバケを異様に怖がる
- 考えるときに上を向く
といった特徴があります。
視覚から入る情報を得意なので、言葉より絵や映像で説明する方が良いかもしれません。
また学習する部屋の風景やインテリアなどに気持ちが持っていかれやすいため、周りの環境づくりを工夫されても良いかもしれませんね。
聴覚優位タイプの特徴として、
- 一度聞けば多くのことを理解でき、読むより口で説明してもらったほうが理解しやすい
- リズム感があり、歌やメロディをすぐに覚えやすい
- 音に敏感で大きな音がすると集中できない
- 考えるときは正面を向いて目が左右に動く
といった特徴があります。
音楽やリズム、外国語習得など音に関連するものにたくさん触れさせると、刺激をより受けたり吸収が早い傾向があります。
コミュニケーションをとる場合は、時間軸や順序をしっかり守って話してあげると、より整理がしやすく伝わりやすいかもしれません。
体感覚優位タイプの特徴として、
- 何かを説明するとき表情が豊かでジェスチャーが多い
- 好きなことに熱中するが、嫌なことには取り組みにくい
- 空腹でイライラしたり気分屋の傾向がある
- 考える時に斜め下を見て手を頬につける
といった特徴があります。
ジッとしていられないや長い時間座ってられないという傾向がありますが、頭は働いているタイプなので強制し過ぎないことが大事なことかもしれません。
楽しく感じるとハマりやすく、勉強やスポーツをさせるときは雰囲気作りが大切となり、理屈で説明するより実際にお手本を見せたり体験させたほうが良いでしょう。
また大人の「助ける」や「嬉しい」という言葉に影響を受けやすいので、感謝の気持ちをいつも伝えると良いかもしれません。
いかがだったでしょうか??
自分自身やお子さんに当てはまるものはありましたか?
この優位感覚ですが、得意な感覚は1つだけではなく混合していることもあるようです。
各分野で均等に当てはまる人はバランス型といえます。
ちなみに僕は視覚優位タイプかなーと思いました。
今回説明した以外にも優位タイプを調べる心理テストようなものがあるので、ぜひご自宅でご自身やお子さんのタイプを調べてみてはいかがでしょうか?
もちろん大事なことは、全てのことを優位タイプに当て込んで対応するのではなく、「うちの子、こんな特徴あるからなー」というような気持ちで、お子さんへの理解を深めるひとつの方法として活用することだと思います。
優位タイプが分かれば特性や個性として、お子さんの良さをもっと伸ばしてあげることができると思うので、日頃の子育てや関わり方への参考になれば嬉しいです。