皆さんは、「デジカライズ」というものを知っていますか??
デジカライズとは、スマートフォンアプリと連携して自分の体を動かしながらアプリの中で起きるゲームをクリアできるようになっている小学生向けのスマートシューズです。
デジタルとフィジカルが融合した超体感型スマートシューズといったキャッチコピーで、おもちゃで有名なバンダイさんが今年の7月に発売しました。
もう少し具体的に説明すると、ゲーム中には「だるまさんがころんだ」や「大縄跳び」などがあり、運動能力でいえば、バランス、リズムジャンプ、ダッシュ、スタミナ、タイミングなどの能力が楽しみながら上げることができます。
つまりこのシューズを通して子ども達は、ゲーム感覚で遊びながら運動習慣を作れるということです。
(※商品の斡旋とかじゃないので、ご興味ある方はご自身で詳しく調べてみてくださいね。笑)
少しだけ別の話をすると、僕が運動指導を行っている保育園では、廊下にグーパージャンプができるようにテープで丸く囲って貼っている園があります。
この通路はグーパージャンプでしか通れなくて、子ども達はこの通路を楽しそうに通ります。
両方の話で何をお伝えしたいかと言うと、どちらも「のびのび」運動を楽しめるような工夫がされているということです。
この「のびのび」って、とても大切なことだと思います。
その大切さを、先日のキッズスポーツスクールで気づいた出来事があります。
その日はいつもの会場が市のイベントが使えず、小さめのスペースで行っていました。
普段はボールを使った遊びも多いのですが、その日はみんなでジャンプ競争を行うことにしました。
ルールは簡単で、初めに5個縦に並べてマーカーをジャンプして、クリアできたらマーカーを1個ずつ僕から受け取り増やしていくというものです。
子ども達に自由にさせていると、ある一定の数で足だけの力では飛べない距離になります。
どうするかなー??
と見守っていると、ある子は少し下がり助走をつけながらチャレンジする姿が見られました。
またある子は、膝を軽く曲げた状態から手を振り子のように振って、タイミングを計りながら挑戦していました。
このように自由にしてみることで、子ども達自身が楽しみながら自分自身で解決策を考えるきっかけになったことをみて、「こういう時間も大切だなぁ」と感じました。
なぜなら誰かに教えてもらった方法よりも、自分で見つけた答えの方がこれから先の人生を考えた時に価値があるものだと思うからです。
もちろん状況によっては、僕ら指導者や大人が教えることも必要なのですが、自由だからこそ生まれるアイディアや問題解決能力を発揮できるような、「のびのび運動環境」を作るという視点も忘れないようにしたいと思います。
最後に「伸び伸び」という言葉には、
・じゃまされずにすくすく伸びるさま
・心配などがなく、自由でゆったりとしたさま
・いじけたところがなく、自由なさま
という意味があるようです。
放任と伸び伸びを間違えないよう、怪我などの安全性を確保した上で子ども達には、のびのび育ってほしいですね。