いきなりですが、あなたはスポーツマンと聞くとどのようなイメージを持たれますか??
- 運動が上手
- 走るのが速い
といった運動に直接的なイメージであったり、もしかすると、
- 自信がある
- 負けず嫌い
- 根性がある
- 上下関係に厳しい
そんな運動を通して連想する印象もあるかもしれませんね。
スポーツマンを一言で表すと?と聞いてみると多くの方が、まずは「運動が上手または得意」だとイメージされるのではないでしょうか。
では運動が上手な人をスポーツマンだとした場合、このような事例はスポーツマンだと言えるでしょうか??
例えば、鬼ごっこのときに、相手が近づくようにわざと仕向ける。(挑発したり、あえて近づいてみたりなど。)
例えば、サッカーなどスポーツの場面で、相手が近づくのをわざと待ってからシュートを決めたり、必要以上に相手のことを躱すなど。
これらの行動は良いイメージのものではないと思いますし、運動が上手だからといって、スポーツマンかどうかだと言われると、そうではないと思います。
実際に運動あそびやキッズスポーツを行なっていく上で、運動能力が高い子が稀にこのような行動をしてしまう子がいます。
その子にとっては、悪気がなく楽しむことの延長で「楽しむ」ということを少し間違って捉えたことにより起こってしまう行動だと思います。
その都度、今のは相手がどう思うか?ということを伝えるようにしているのですが、僕自身ピッタリとハマるような声かけではありませんでした。
あなたなら、自分の子どもがこのような行動を起こした時、どのような声かけをされますか??
僕自身がこの声かけに納得できていなかった理由として、相手を正すために、自分自身がなぜダメなのかという明確な理由を持っていなかったからだと最近感じたのです。
それはとある運動に関する本を読んでいた時だったのですが、その本の中で一般社団法人日本スポーツマンシップ協会による「スポーツマン」に対する理念の定義について書かれていました。
日本スポーツマンシップ協会によると、スポーツマンとは以下3つの精神を備えている者を指すとは言っております。
ひとつずつ紹介しますね。
1)Respect:プレーヤー(相手、仲間)、ルール、審判に対する尊重
2)Challenge:リスクを恐れず、自ら責任を持って決断、行動、挑戦する勇気
3)Enjoy:勝利をめざし、自ら全力を尽くして愉しみぬく覚悟
この3つの精神を備えている者をスポーツマンだと定義しています。
最初の方に書いたスポーツマンを一言で表すと?という質問に対しての答えは、「 Good Game」を実現させるために全力を尽くしている者がスポーツマンだと言えることになるわけです。
そのためには、上記の3つの精神を備えている必要があるわけです。
これらを踏まえると、先ほど僕が紹介した鬼ごっこやサッカーの事例は、スポーツマンの行動ではないと言い切れると思います。
なぜなら、プレーヤー(相手、仲間)、ルール、審判に対する尊重する精神に欠けた行動だからです。
そんなスポーツマンの定義ですが、ひとつ面白いことに気づきました。
それは、競技の上手い下手、スキルや技術といったことに関しては一切語られていないのです。
つまり運動やスポーツが得意ではなくても、スポーツマンの3つの精神を僕なりにいま関わっている子たちに合わして解釈すると、みんなで協力して、思いっきり挑戦して、体も心も楽しんでいれば、誰でもスポーツマンであると言えるわけです。
そう考えると、自分自身の中にひとつの軸ができた気がします。
僕はいま関わっている子たちに、スポーツマンになって欲しいなと思います。
運動やスポーツの上手い下手は関係なく、誰かと楽しめる喜びや優しさ、上達に向けて失敗を恐れない勇気を持ち合わし、身体と脳を使って一生懸命楽しむ。
そんな心(精神)を育成できるように意識して関わって行けたらと思います。