サンビスカス沖縄/サッカー教室/幼児体育指導/保育園巡回指導/サッカースクール
大城 充幹(サッカー協会公認B級コーチ)
ずっと前に、スーパーマーケットの駐車場で、食べている焼き鳥の串を、何食わぬ顔でポイっと捨てている大人をみました。すぐそばに、子どももいました。たぶんその方の子どもだと思います。
どうかその子には、大人のその行動をみて、それが当たり前のことだと思ってほしくないと思ったことを覚えています。
ゴミを拾う子
先日の土曜日、ガチンコクラス(少人数特別レッスン)とフットサルサークルがありました。
ガチンコクラスで、子どもがコートに落ちていたお菓子のゴミに気付き、すぐにゴミ箱まで捨てにいってくれました。
僕は、
「ゴミを拾ってくれてありがとう!コートが綺麗になって気持ちよくサッカーができるね!」
と伝えました。
でも、そこに捨てていった人もいる。
もしかしたらそれは、ゴミを捨てることに対して、何にも思わない環境の中にいるために起きていることかもしれません。
お手伝いをする子ども達
そして、ガチンコクラスのあとは、フットサルサークがありました。
20名以上の参加があり楽しい時間を過ごすことができました。
チームを分けてゲームを繰り返す流れですが、でもコートの使用時間にも限りがあります。
終わろうとすると、「もっともっとやりたい!まだまだできる!」という子どもたち。
なのでいつも、できる時間ギリギリまでやってしまいます。
で、この前は、ほんとうにギリギリのギリギリまでになってしまいました。
僕は、終わった後に、終わりのあいさつをして、コートの片付けをしたり、参加費を集めるなどやることもあります。
なので、その日はだいぶ焦っていました。「コートを次に使用する人たちがくる前に、はやくコートをあけないと」と、心の中で焦っていました。
そんな僕の様子をみて、使ったボール・ビブス・マーカーなどを、みんなが協力して素早く片付けてくれました。
そのおかげで、時間までにコートをあけることができました。
さらに、コートをあけ、参加費を集め、集め終わって使った道具を車に戻そうと、道具が置かれている場所に戻ったら、すでにほとんどの道具がなくなっていてマーカーだけになっていました。
すると、最後に残っているマーカーのところに子どもが歩いてきました。
そして、「ほかのものは、全部車に持っていったからね!マーカーも持っていくね!」と言いました。
僕の車の後ろには、道具が置かれていました。
僕が、参加費を集めている間、たくさん動いて疲れたいたはずなのに、道具を運んでくれていました。
僕は、その子に言いました。
「本当にありがとう。助かったよ。」
優しさは、伝染する!
そのほかにも優しさがたくさん溢れていました。
ゲーム中激しくぶつかってしまい、その勢いで倒れてしまった子に「大丈夫?」と手をすっと差し出して、倒れた子を起こしてあげる子。
このフットサルサークルの日にしか会わないのに、後から参加してきたその子に、どんなチーム編成になっているのか今の状況を教えてあげる子。(実は、前にちょっとしたゴタゴタがあった子どうしでもあるのですが、今ではそんな仲になりました。)
ゲーム中に足をひねってしまい、足を引きずりながらチームのために自分にできることを考えたのか、キーパーならできると思ってキーパーをする子。
そのほかにもたくさんの優しさがありました。
優しさは伝染する。
そう感じた1日となりました。