みなさん『リフティング』って知っていますか?
リフティング とは、足、太もも、頭など、手以外の体の部位を使ってボールを地面におとさないようにする技術のことです。
今回はジュニアチームが始動して約2ヶ月でインステップのリフティングの回数が最高20回から40回へと、2倍に増えた子がいたので、リフティングがサッカーのプレーに与える効果と、インステップのリフティングが上手にできるようになるコツと、実際にその子が40回できるようになるまでのおおよその練習時間をお伝えしていきます。
リフティングで得られる効果
まず、リフティング で得られる効果からです。
主に2つあるといわれています。
- ボールミート力が向上する。
- ボディーコントロールが上手になる。
もう少し詳しくみていきます。
- ボールミート力が向上する。
ボールの中心を毎回とらえるこができないと、ボールを地面に落とさずにリフティングを続けることは難しいです。リフティングでボールの中心をとらえる感覚が養われことで、サッカー中のボールミート力も自然と向上します。
- ボディーコントロールが上手になる。
リフティング は、ボールコントールの技術を向上させるためだけの練習ということだけではなく、サッカーに必要な身体の動かし方を身につけることもできます。
リフティング中は、片足立ちの状態が長く続くため、常に軸足でバランスを取ることを求められます。この片足立ちの状態こそ、サッカーのキックやドリブルをするときに必要な体勢です。リフティングを続けて軸足でバランスを取る感覚が養えれば、安定したドリブルやキックにつながります。
リフティングが上手になるためのコツ
では次に、リフティングが上手になるためのコツです。
実際にリフティングの回数が増えた子にどのようなアドバイスしたのかをみていきます。
- つま先の向きに気を付ける
- ボールの真下と中心をとらえる
- ボールの回転を意識する
それでは、1つずつみてみましょう。
- つま先の向きに気を付ける
つま先の向きは、ボールが飛んでいく方向になります。つま先が上に向きすぎていると、ボールは自分に返ってきてしまい、下に向けすぎると自分とは反対に飛んでいきます。そのため、つま先は上に向きすげても、下に向けすぎてもリフティングが上手くいきません。
具体的には、地面に対して足が並行、または少し上に反るつま先の向きでボールをミートすることで、ボールを安定して真上に上げることができるようになります。
- ボールの真下と中心をとらえる。
ボールは真上に上げ続けるためには、ボールの真下をとらえ続けることです。また、ボールの中心をとらえることです。どんなにボールの真下をとらえていても、ボールの右側や左側を蹴ってしまうと、左右にボールは飛んでいってしまいます。ボールを良く見て、真下か中心を正確にとらえるようにします。
- ボールの回転を意識する
リフティング中のボールの回転が、無回転、もしくは少しバックスピンのかかった縦回転になるように意識します。このボールの回転は、正しくリフティングができているかどうかという目安にもなります。
実際の練習時間
次に練習時間です。
この2ヶ月でチームの練習は、週3回×8週でざっと24回ぐらいです。
リフティング にさいている練習時間は、練習の合間ぐらいなので1回の練習でおおよそ5分あるかないかぐらいです。
単純に5分で計算すると、5分×24回で120分になります。
練習時間およそ120分で、20回から40回までに回数が増えたということになります。
このことから、少しの時間でも継続的に練習をすることで出来るようになることがわかります。
もちろん、その子本人がアドバイスしたことをしっかりと意識しながら取り組んだからということもあります。
最後に、サッカーに必要な要素が多く含まれているリフティングは、必ず技術向上にもつながります。
リフティングのためのリフティング練習にならないように、サッカーの技術を向上させることがリフティングの目的ということを忘れずに、指導していきたいです。
充幹コーチのリフティング動画!
充幹コーチのリフティング動画です!ぜひご覧ください♪