サイドに追い込む

相手の攻撃をコートのサイドに誘導するために、コートの中央を封鎖するようにポジションをとり(位置をとり)、相手をコートサイドへ追い込みボールを奪う。

これは、サンビスカス沖縄U−12(ジュニアチーム)の守備の局面で、チーム全体が共通して理解し連動してプレーできるようにしていきたいことです。

サイドへ追い込む理由の一つとしては、「サッカーコートのサイドは狭い」ということにあります。


どういうことなのかというと、サッカーコートの中央では、ボールを持っている人は、ドリブルやパスや後ろに下げるコースが360°あり選択肢は増えますが、サッカーコートのサイドはタッチラインがあるため180°しかないため、それだけ相手のドリブルやパスのコースが減り、ボールを持っている人へのアプローチ(ボールをキープしている相手選手から、ボールを奪うために近づきディフェンスを行うこと)の仕方次第で、相手のプレーを制限させ、効果的にボールを奪ったり下方向へボールを戻させたりできます。

具体的には、サイドでボールを持っている相手選手のパスコースを前・横・後ろと3人で連動して塞ぎ相手をタッチラインと挟み込むことで、プレーの選択肢を減らし、ボールを奪いやすい状態にします。

これが中央であれば広いので交わされやすいです。

ただし、サイドに追い込むときに気をつけなければいけないことは、片方のサイドへ追い込んだのにもかかわらず、そこでしっかりとボールを奪えずに、逆サイドにボールを振られたときです。

なぜなら、片方のサイドへ追い込むということは、味方の選手も追い込んだサイドに人数が集中しているため、逆サイドは手薄になりがちだからです。

プレス(相手がボールを持っている時に相手の距離を縮め、プレッシャーをかけたりパスのコースを閉ざしたりすること)をかけながらも逆サイドのケアが必要です。

もし逆サイドに振られたらその近くの選手が真っ先に寄せて相手の前への動きを止めたり遅らせます。

サイドへ追い込む理由の二つ目は、シュートの角度です。

基本的には、ボールを持った選手が中に入ってきたほうが、シュートに直結する危険度が高くなります。中央はシュート角度が広がっていくので、シュートが打ちやすくなり、サイドはシュート角度が狭まっていくのでシュートが打ちにくくなります。

ただし、サイドに追い込んでも深く前進されると、中央のゴール前の一番危険エリアを固める必要があるため、サイドに多くの人数をかけられません。また、守備側は前と横を見なくてはならなくなり、ボールとマークを同一視(ボールを見ながらも、自分のマークすべき攻撃者も視野に入れる)することが難しくなり、クロスを上げられると守りにくくもなります。

まだまだチーム全体が連動して動くことは出来ていませんが、これからも練習をしっかりと重ねて、チーム全体で成長していきたらと思います。

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