サンビスカス沖縄/サッカースクール/幼児体育指導/運動遊び/スポーツフードアドバイザー
知念 諒
皆さん、こんにちは!本日は、先日読んだ本の内容からお話したいと思います。(「非認知能力」の育て方 ボーク重子氏)
非認知能力とは?
あなたは、「非認知能力(非認知的能力)」と言う言葉をお聞きしたことがあるでしょうか?
現在、世界的にも注目されており、数が分かる。字が書ける。などのIQなど数値で測れる能力のことを「認知能力(認知的能力)」というのに対して、自己肯定感や自制心、社会性や想像力、共感力など数値では測ることのできない能力のことを「非認知能力」と言います。
例えば、
ある問題や壁にぶつかった時に、「どうやったらその問題をクリアすることができるんだろう?」と考え、何度も何度もトライするといった、挑戦する力。
問題を捉え、その問題を解決するためにやり抜く力や問題を解決する能力。
相手の気持ちを感えたり、相手や仲間の気持ちを汲み取れる共感能力。
様々なことに興味を持つ、好奇心。
など、様々な能力があります。
これらの能力は、数値では測ることができないのですが、人が生きていく中で重要な能力だと言われています。
大人が「非認知能力」が伸びる邪魔をしているかも?
そんな重要な能力である「非認知能力」は、10歳までの乳幼児期までに伸びやすいと様々な研究の結果として出ているそうです。そのため、この時期はその能力にフォーカスして育てることが重要とされています。
そんな非認知能力ですが、時として私たち大人が意図せず、その能力が伸びる邪魔をしていることがあります。
例えば、おもちゃの取り合いになった時。
A君とB君が一つのおもちゃの取り合いになり、その揉め事の間に私たち大人が間に入って解決するとどうでしょうか?
こども達は自分たちで解決するために考えることや考えたことを行動に移す機会が無くなったり、減ってしまいます。
そうすると、その「おもちゃを取り合っている。という問題」に対して、自分たちで解決する力が身に付かなくなってしまいます。
そして、この「問題を解決する」という力は、一つではありません。
例えば、
想像力:交代ずつ使ったらケンカしなくて良いかな?二人で一緒に遊ぶことはできないかな?というように想像をします。
共感力:B君もこのおもちゃで遊びたいのか。自分だけで遊びたいけど二人で使った方が良いかな?
自制心:本当は自分だけで使いたいけど、我慢してB君にも貸してあげよう。
社会性:二人で話しあって、どう使うかを決める。(コミュニケーション力や会話力)
といったように、一つの問題に対して、様々な能力を使います。
もちろん、最初からそれらの能力を全て使って自分たちで解決できるとは限りませんが、これらの経験をたくさんすることでそれらの能力が身についていきます。
非認知能力が身についていないと。。。
それなのに、先ほどのように私たち大人が間に入って解決し、こども達が経験するはずだったことを取り除いてしまうとどうでしょうか?
大きくなって、大人になっても自分で解決できずに、誰かに頼ることばかり考えてしまうようになってしまうのではないでしょうか?(誰かに頼ることが全てダメだと言っているわけではありません。)
そうならないためにも、こども達に必要な経験の機会を私たち大人が奪ってしまってはいけません。
もちろん、出来ないことに対してサポートをしたり、声かけが必要なこともあります。
全てを私たち大人が行うのではなく、こども達でできることは自分でさせながら、出来ない時には、声かけや補助をするなど、こども達が自身自分でできるようにサポートすることが大事だと思います。
こども達のためにも、そう言った大事な機会を奪っていないか、私自身ももう一度考えながら、こども達の指導を行いたいと思います。
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