走るときに足が高く上がらない

保育園スポーツ巡回指導・キッズスポーツスクール・サッカースクールで、様々な年代の子どもたちの走る姿を見ていると、膝が上下に動いている子と、膝が上下に動いていない子がいます。

その上で、この2つの膝の動きに注目して、子どもたちの様々な運動の場面での身体の動きも見ていると、膝が上下に動いていない子は、それに応じて力強く動けていないという印象があります。

また、一見すると力をセーブして動いているようにも見えますが、本人たちなりに精一杯の力で身体を動かしていると思います。

なかには、力強く動けていないということを、本人自身でも理解をしていて、自分の運動能力は低いと思い込んで、運動に対して自信を持つことができていな子も、少なくないような気がします。

では、なぜ膝が上下に動いていない子は、力強く動けないのか?

それは、膝が上下に動いていない子の膝の位置が、地面に対して低い位置にあるからです。

それによって、足を前に大きく出すことが出来ずに、一歩一歩のスライドが狭くなります。

さらには、地面を踏み込んだときに、地面から受け取れるエネルギーも小さくなり、その結果、動きそのものが小さくなると考えられるからです。

また、膝が上下に動かないことによる不安要素もあります。

それは、膝が上下に動かない子の足は地面に近い上に、足のつま先が下に向いている傾向があるため、力強く動こうとすればするほど、つまづきやすくなるということです。

さらには、何かの拍子に転倒した場合の怪我の程度も大きくなる傾向があるように思います。

それは、自分が転倒することを予期していないため、身体も受け身の準備ができないからだと考えられます。

もしかしたら、転倒による怪我をきっかけに、運動から距離をおいてしまうということもあるかもしれません。

そのため、保育園スポーツ巡回指導・キッズスポーツスクール・サッカースクールでは、膝を上げて動けるようになるための運動も積極的に取り入れるようにしています。

実際に運動を続けてもらうことで、子どもたちの動きも変化します。

膝が上がるようになり、動きが力強くなります。

それが自信になり運動以外の場面での言動も、積極的になってきます。

それは本人たちが、いままでよりも体を力強く動かすことができていることを体感しているからだと思います。

これらのことから、運動に対して自信をもてるようになるには、積極的になるには、自分の身体を力強く動かすことができる、ということともいえます。

だからこそ、一人ひとり違う子どもたちの運動能力を引き上げられるような指導を心掛けていきたいと思います。

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