私たちサンビスカス沖縄では、沖縄市障がい福祉課様から委託を受けている事業があります。
その事業の目的として、スポーツを通じて、障がい者等の運動機会、障がい者スポーツの普及、障がい者スポーツに触れる機会などを提供するといったものです。
一言でいうと、障がいのある人もない人も関係なく一緒にスポーツを楽しめる環境を提供する。ということです。
そして今年度から、僕が障がい福祉課様の委託事業を担当することになりました。
僕自身、放課後等デイサービスに運動指導を担当しているので、発達に障がいを持つ子どもたちに対する知識は、ある程度持ち合わせているのですが、大人の方で障がいを持つ方たちの環境や心情については勉強不足です。
そのため、実際に障がい福祉課様や沖縄市障がい者福祉協会様に伺い、担当の方からお話を聞かせていただきました。
担当の方と話して感じたことは、、、
- 健常者の方より運動に対してネガティブな方が多い
- コロナの期間で、その意識がより増している
イメージはしていましたが、やはり健常者に対するスポーツ教室以上に、参加に対する壁が存在しているようです。
しかし、その中でも、障がい者の方でも運動に参加し、楽しめる環境を求めている方がいる。
という前向きな話を伺うことができました。
運動環境を求める方たちが安心して参加できるような環境を、私たちが作ることができれば障がいのある人とない人が一緒に活動することで、障がい者だけでなく、健常者にもプラスの影響を与えると思っています。
例えば、学校において障がいスポーツを体験することはありますが、障がいのある人とない人が「一緒になって」という機会は多くはないかと思います。
学校で教わる知識も大事ですが、実際に障がいを持たれる方たちと触れ合うことで分かり合えることって結構あると思うんです。
また、これは僕の個人的な印象かもしれませんが、「障がい」から連想されるイメージとして、「支える」という言葉が浮かびます。
実際に、障がいを持たれる方の中には、誰かに支えて貰いながら生活されている方も多くいると思います。
ですが、ここにスポーツを間に挟むことで、「支える」ではなく、「一緒に楽しむ」という視点を持つことができる。
そう思っています。
そもそも、垣根なく楽しめることがスポーツが持つ大きな魅力だと僕は思っています。
きっとこれからの社会は、今以上に障がいのある人もない人も、さまざまな状況や状態がある中でも誰もが生き生きと暮らしていく「共生社会」の実現を目指して進んでいくことでしょう。
その中で、これからの時代を生きていく子ども達は、支えるという視点を持ちながら、一緒に楽しむ視点を持てることは、とても重要なことだと思うのです。
今回の事業を通して多くの方に参加して頂けることで、健常者と障がい者の意識に、壁のない社会の実現に少しでも近づくものにしたいと思っています。
その積み重ねた結果が、障がい者の方のスポーツ実施率の押し上げに繋がったり、障がい者スポーツを身近に感じながら健常者と障がい者のより良い交流が可能になるのではないでしょうか。
より良い交流の一環になるよう、様々なところに働きかけて、障がいのある人、ない人、ともに楽しめる教室開催を目指して、尽力していきたいと思います。
最後に、クラブ会員さんの皆様へひとつご案内です。
もし、
- 障がいスポーツという初めてのスポーツを体験して子どもに刺激を与えたい
- 障がい者でも楽しめる運動やスポーツに関わるイベントを探している
- 障がいを持っている方と一緒に運動を楽しめる機会に参加したい
このようにお考えであれば、以下の教室を開催しますので、ぜひご参加されてみてはいかがでしょうか?
【フライングディスク教室】
日程:2022年7月11日(月)・7月15日(金)
時間:19:00~20:30
場所:コザしんきんドーム
参加費:無料
定員:先着20名
申込期限:7/7(木)
持ち物:運動のできる靴、運動のできる格好、お飲み物
対象者:①または、②に該当する方。
①沖縄市内在住の障がい者・児とその家族。
②沖縄市内在住の方
*専門講師から投げ方を学ぶことができます。
*高校生以下は保護者同伴でご参加ください。
*新型コロナウイルス感染拡大状況によっては、中止または延期となる可能性もございます。
*手話通訳も予定しておりますので聴覚障がいをお持ちの方も安心してご参加できます。
お申込方法:LINE、またはメールにて申込ください。
ご参加を楽しみにお待ちしております(^^)