絶賛、子育て中の知念です!笑
子どもが産まれると、観る番組も変わるものですね。
現在、我が家のブルーレイには「おかあさんといっしょ」がたくさん録画されています。
(まことお兄さんが卒業することにショックを受けています。笑)
そんな訳で教育テレビをつけている時間が増えており、先日教育テレビの番組の中で興味深いテーマが語られていました。
それが、タイトルにもある、ノーベル賞受賞の教育論でした。
あなたは、「ナッジ理論」をご存知でしょうか??
指導者としても、教育者としても、親としても、さまざまな場面で応用できる学びになる知識でしたので、今回はナッジ理論についてご紹介したいと思います。
ナッジ理論とは
ナッジ理論とは、「人々が強制的にではなく、よりよい選択を自発的に取れるようにする方法」とのことです。
この理論は、リチャード・セイラー教授が提唱し、2017年にノーベル経済学賞を受賞しました。
ちなみにナッジを直訳すると、「ヒジでちょんと突く」という意味になるようです。
面白いですよね。
もう少し生活に近い例えにすると、「そっと後押しをする」や「優しく説得する」といった意味になります。
さて、ナッジ理論とは、小さなきっかけを与えて、人々の行動を変えることを目的にしているのですが、実はこのナッジ理論を私たちの日常生活でも応用されている場面があるんです。
どんな場面だと思いますか??
例えば、スーパーのレジ前の床に足跡や線が描かれていると思いますが、あの線や足跡を描くことにより、列が乱れずに並べるようになっています。
他には、一番有名なナッジ理論の実用例として、男子トイレの小便器にハエの絵を描いたところ、清掃費が80%も抑えることに成功しました。
このように、罰則や行動を制限するのではなく、無意識に働きかけて、本人がより良い選択ができるように後押ししてあげることがナッジ理論では大切になります。
その他にも、日常的にナッジ理論を活かした事例があるので、良ければ検索されてみてくださいね。
では、このナッジ理論を子育てや教育の場面でも使えたらいいですよね?
なぜなら、ナッジ理論はあくまで選択するのは本人であり強制的ではなく自発的に行動することですから。
きっと自分自身で自発的に行動できるような人間であって欲しいと思われる保護者の方も多いと思います。
しかも、こちらが行動を後押しするように設計できれば、自然と無意識にやってくれるわけですから、お互いにストレスを感じずに子どもがして欲しい行動を取ってくれたら理想ですよね。
「あれして!こうして!」って言う方も言われる方も疲れちゃいますからね。
ナッジ理論を上手く活用する上で、意識すると良いポイントがいくつかあるのでご紹介しますね。
選択肢を少なくしてあげる
人間は選択肢が多い状況だと選択することすら面倒に感じてしまいます。
そのため、選択肢を少なく分かりやすくしてあげることで行動を促進することができます。
どうしたい?ではなく、AとBならどっちがいい?という問いかけが良いかもしれませんね!
初期設定を工夫する
選んで欲しい選択肢を初期設定にすることがおすすめです。
例えば、歯磨きを面倒がる子に対して、歯磨きして!と伝えるのではなく、何時に歯磨きをする?という問いかけであれば、初めから歯磨きをすることが前提となるため、歯磨きという行動を取ってもらいやすくなります。
フィードバックする
行動を起こした人に対して、その内容についてフィードバックを返すこともおすすめです。
例えば、掃除をしたあとに点数をつけるというフィードバックを行ってあげると、良い点数をもらうために掃除を頑張る!というモチベーションを高めることができるかもしれません。
成果を可視化する
頑張った行動の成果を可視化することで次回以降に行動に繋げることができます。
例えば、夏休みのラジオ体操カードがそれになります。ラジオ体操を頑張ることでシールを貼ってもらい頑張った成果を可視化することで次のモチベーションになります。
本当はこのような工夫を凝らさずに自分自身で考えて行動することが理想だと思いますが、現実はそう思ったように動いてくれないことが多いと思います。
その際に強制的な声かけであったり、行動しないと罰を与えるという働きかけではなく、本人が前向きに進んで積極的に物事を取り組んで欲しいものだと思います。
ナッジ理論は、こちらの工夫次第で、子どもたちがより良い選択をするための後押しになるので、ぜひご家庭で取り入れてみてはいかがでしょうか?
最後に、ナッジは目的を果たすために考えて工夫を凝らすという方法であって、他人をコンロールしようという方法ではないので、間違えずに使いたいですね!
僕も指導現場や子育てでも上手く取り入れられるように、ナッジ理論を学んで理解を深めたいと思います!