スクール生から言われて嬉しかった事

from 宮城哲郎

 

先日のスクールでの話。。。

 

ある保護者から、

「今年度で退会したいのですが、退会手続きはどのようにしたら良いでしょうか?」

 

そのような事を言われた。

 

基本的に、うちのスクールではこうした退会申請に対して、

引き止める事は全くしない。

 

なぜならクラブと会員は双方共に気持ちよい関係でいたいからだ。

※どこでご縁があるかもわからないしね。

 

ただ、そうは言ってもやっぱり少しだけ寂しいのも事実…笑

 

そう思っていたところ、

保護者の方から退会の理由を告げられたのだが、

 

実は、4月からお仕事の事情で、

県外へ転勤されるということだった。

 

基本的にうちのスクールでの退会理由は、主に2つ。

 

・幼児クラスから4、5年サッカーをつづけていて
いよいよ部活動にチャレンジしたいという理由。

・仕事の転勤で通えなくなるという理由。

 

この2つの理由だ。

 

会員が退会するということは、

僕らにとっても寂しい事であるのは間違いない。

 

でも、こうしてサンビスカスを通じてサッカーに出会い、

子供達の成長や保護者との関わりが色あせる事は全くない。

 

そういった事もあるので、在籍年数がどれだけだろうが、

クラブとしては「うちを選んでくれた事への感謝」の想いは、

常に皆で持って送り出そう!

 

そういうのがクラブ設立から10年たっても、

共通の理解となっている。

 

もちろん、そういうスタンスがあったことが原因なのか?

 

子供達が大きくなり、社会人になって

またうちの大人チームに入団する子も増えてきたし。

 

元会員の紹介や、兄妹が入会するという様な、

人の繋がりが続いているという嬉しい状況が年々増えている。

 

そういう意味では、出会いもあれば別れもある。

 

そんな人生の縮図の様な物をクラブ活動を通して、

僕らも学べるというのは素晴らしいことだ。

 

だが、そんな中でも、

とくに僕個人にとって幸せになる瞬間がある。

 

今回は、そんな話。

 

うちの子が、こんな事を言ってるんです!

 

今回の、退会の相談の中での会話の一コマ。

 

保護者の方から、言われた事がある。

それは・・・

 

「うちの子が、大きくなったらプロのサッカー選手になると言ってるんです。」

という台詞だ。

 

実は、この台詞は僕にとって、

一番嬉しい言葉であり幸せを感じる瞬間だ。

 

 

なぜなら、うちのスクールのコンセプトは、

「サッカー選手になって日本代表を目指そう!」ではないからだ。

 

うちのコンセプトは、

「スポーツには興味があるけど、身体を動かす事が苦手で、外で遊ぶのも躊躇している子供たちにスポーツを通じてスポーツの楽しさやチャレンジする事の面白さを知って欲しい!」

というのがコンセプトとして存在している。

 

当然、そういったメッセージを日頃から発信しているので、

僕らのスクールに集まって来る子供達の特徴は、

決してクラス一のスポーツマンタイプのような子ではない。

 

 

入会当初は、走るのも遠慮がちで、

ミニゲームになってもボールをおっかけない。

 

 

きっと、最初の一ヶ月は、

「お母さん、僕サッカー難しいから、今日はスクールにいきたくない…」

そんな葛藤していた子もいたかも知れない。

 

 

だが、それでも似た様な価値観の子供達が、すでに在籍していることもあり、

徐々に子供達同士で仲良くなりながら…

 

 

練習を通して、小さな成功体験があったり、

なかなか上手く出来ないメニューがあって諦めかけたり。

 

しかも、ミニゲームでも、ボールは上手に蹴れないし、

とりあえずコートを走ってもパスもこない。

 

でも、それでも自分なりに一生懸命参加したりしながら。

 

少しずつ、子供自身の中で、やれる事が増えてきて、

そうして小さな自身を積み重ねて、自分の中で何かが芽生えてくる。

 

そういう、子供達の成長のプロセスを作る為に、

僕らは日々のメニューを組み立てている。

 

しかも、その時々の子供達の様子や雰囲気に応じて…

 

そうした日々を過ごしていく中で、

子供達自身の中で徐々にサッカー(スポーツ)の比重が大きくなり。

 

 

段々と、欲しい物がおもちゃからサッカーボールであり、

サッカー用具に変わっていき。

 

ミニゲームだけが楽しいと言っていた時期から、

ドリブルなどのような技術的な練習が好きになって来る。

 

そういう子供達の変化が毎日楽しくて、

僕の中でも一人一人の子供達に対しての感情が変わって来るのに気付く。

 

「とにかく、目の前の子に楽しんで欲しい!」という気持ちから。

「この子が大人になったら、どんな大人になるんだろう?」という気持ちになってくる。

 

そういう心境の変化が生まれて来る。

 

そんな中で、子供達の口から、

「大人になったらサッカー選手になる!」

そういうフレーズが飛び出すと、毎回ちょっとだけ涙腺が緩む。

 

 

別に、必ずプロになって欲しいというわけでもないし、

むしろ、その子が幸せな人生を歩むれば手段はサッカーでなくても良いのだが。

 

ただ、それでも・・・

 

こうして、最初の頃はボールを蹴る事すら、

おぼつかなかった子供達が。

 

そんな子供等が、小さな身体の中に、

大人になったら言わなくなる様な「夢」を語る姿を見ると、

この仕事をしていて本当に良かったと思うわけだ。

 

 

一生、僕らがこの子供達と関わる事というのは少ないと思うが、

それでも彼等の最初のきっかけが僕らだったという事に対して。

 

 

本当に幸せな気持ちになるということなのだ。

 

 

今後も、そういった気持ちを大事にしながらも、

今いる子供達の一日一日を、大切に向合っていきたいと思った今日この頃です。

 

 

それでは。

 

サッカースクール