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大城 充幹(サッカー協会公認B級コーチ)
先日、保育園の運動指導で転がしドッチボールをしました。
転がしドッヂボールとは、四角いコートをつくり、コートの外にいる人が、コートの中にいる人にボールを転がし、そのボールに当たらないように避けるゲームです。
ゲームをスタートすると、外の人がボールを転がす瞬間にボールを背中に向け、ボールを見ないで走っている子どもたちがいました。
もちろん、その子たちはすぐにボールに当たっていました。
そのため、一度ゲームをストップして、
「どうしたらボールに当たらないように避けることができますか?」
と聞いてみました。
すると子どもたちは、「ボールを見て動く!」と言いました。
「じゃあ、それをやってみよう!」と再びゲームをスタートしました。
本当の原因は。。。
しかし、それでもボールを見ずに動いている子がいます。
周りで見ている先生も我慢できずに、
「A君、B君どこ見てるの!もっとボールを見て動いて!」と大きな声で教えてあげます。
しかし、それでもボールを見ずに動いて何度も当たってしまい、とうとう泣いてしまいました。
もう一度ゲームをストップして、
「ボールを見ずに動いて何度もボールに当たってしまっている子がいるけど、どうしてボールを見て動くことが出来ないのか分かる人はいますか?」
と子どもたちに聞いてみました。
すると、一人の子が「転んでしまいそうだからじゃないかな・・・?」と答えました。
子どもたちは
- 周りの人とぶつかってしまうかもしれない
- バランスを崩して転んでしまうかもしれない
と、ボールを見るために首を後ろに向けて動いたりすることに怖いという気持ちをもっていたのです。
ボールを見ながら動く方法
私は、「ボールを見ながら動く方法を教えることで、問題が解決できるかもしれない!」
と思い、四角いコートの真ん中にボールを置き、常にボールを見ながらコートのライン上を動くという遊びをしてみました。
縦の辺は、ボールを見ながら後ろ歩きで。
横の辺はボールを見ながらサイドステップ(ギャロップ)で。
という風にボールを常に見ながら姿勢を変えて、連続して動くという動きを繰り返し練習しました。
再度ゲームをしてみると、練習で行なった「ボールを見ながら動く」ということができるようになり、姿勢を変える動きもスムーズなり、ボールにも当たらなくなりました。
このように、「なぜできないのか?」と子どもたちの声を聞くことで、問題を解決する方法が見つかるかもしれません。
ぜひ、子どもたちの声も聞きながら指導をしていきたいですね!
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