この間、美里公園を走っていたら、少し前にサンビスカス沖縄のサッカースクールに入会した子が、一人でボールを持ってとことこ歩いてきました。
向こうは僕に気が付いていない様子だったので、僕はその子の名前を呼んで
「一人?サッカーやりにきたの?」と声をかけたら、「うん、ボール蹴りにきた」と返事か返ってきました。
僕はまだ走っている途中だったので、「もう少しで走り終わるから、走り終わったら少しボールを蹴らない?」と声をかけ、そのあと一緒にボールを蹴りました。
すると、何やらその子のシューズが、新しいシューズに変わっていたので「シューズ新しいね」と言うと、どうやらその日にシューズを親に買ってもらい、新しいシューズの感覚を試したくてボールを蹴りにきたことを嬉しそうに話してくれました。
また、その日だけではなく、よくボールを蹴りにくることも話してくれました。
それから周りが少し暗くなってきたときに、その子がもう帰る時間だからと言って、ボールを持ってとことこ歩いて帰っていきました。
僕も小学生のころ、その子と同じように、学校から帰ったらすぐにボールを手に取り、周りが暗くなるまで家の駐車場でよくボールを蹴っていました。
多分そのときは、とにかくサッカーが上手くなりたい!そんな気持ちでボールを蹴っていたような気がします。
でも、サッカーを始めた最初のころから一人でもボールを何時間も蹴っていたかというと、そうではありませんでした。
一人でも練習をするようになったのは、サッカー部に入って、周りの友達と同じように練習をしていたら気が付いたら少しずつ上手になっていて、そしたらなんだか周りから一目置かれるようになって、でも逆にもっと上手い人に出会って、自分はまだまだだと思って、もっと上手くなりという気持ちが強くなって。
そしたら、もっと上手くなりたい、上手くなるためにはどうしたら良いだろう?とさらに練習をして。
そんなことの繰り返しで、気が付いたらいつの間にか一人でも練習することが当たり前になっていました。
こうして振り返ると、僕の場合は、上手くなりたいという気持ちが、サッカーをするモチベーションとなっていたようです。
きっと、サンビスカス沖縄でサッカーをしている子どもたちそれぞれに、サッカーが楽しい!サッカーが好き!サッカーが上手くなりたい!などサッカーに対する思いにバランスの違いはあると思います。
どんな思いの子どもたちも、サンビスカス沖縄をきっかけに、サッカーに興味を持ってくれたこと、サッカーを始めるきっかけとなってくれたことがとても嬉しく思います。
子どもたちがサンビスカス沖縄を通して成長していってくれたらとても嬉しく思います。
これからも、クラブに関わる人として、それぞれの子どもたちにとって、いいクラブになれるように活動して行けたらと思います。