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知念 悟
サッカースクール幼児クラスのある子のお話
サッカースクールが休校になる前になりますが、あるスクール生の行動に感動した出来事がありました!
いつも通り、幼児クラスのみんなと楽しくサッカーの練習を終えた後のことです。
その子は、小学生クラスにもお兄ちゃんがおり、兄弟でサンビスカスのサッカースクールに通ってくれています。
幼児クラスと小学生クラスは練習時間が違うため、これまでは幼児クラスが終わると、お兄ちゃんが終わるまでお母さんと一緒におしゃべりしながら待つことやひとりで公園で遊んだりして待つことが多かったんです。
ですが、その日は珍しく小学生クラスの練習をじっと見ながら見学をしていました。
小学生クラスが休憩の合間に、「お兄ちゃんたちの練習見ているの?」と聞くと、「サッカーが上手になりたいから見て応援している!」と答えてくれました。
もともとサッカーが好きな子だったのですが、ここ最近はとくにサッカーをすることがより楽しくイキイキしていたので、その返事に嬉しく思いました!(その分サッカースクールが休校になったことを残念に思います。)
その子の上達したい気持ちの変化が見られたことだけでも、幼児クラスを担当している僕としては、すごく嬉しい思いをしていたのですが、感動した出来事はその後に待っていました!
その子の優しさが見えた瞬間
サンビスカスのサッカースクールでは、持ち運び式のゴールを使うことがあります。
持ち運び式のゴールは小さく、持ち運べるように軽くできていて便利なのですが、軽いために強風によってゴールが飛ばされてしまうことがあります。
そのため、飛ばされないように用具などを置いて対策をします。
しかしその日は、あまり風のない日だったので、重りは置かずにそのままにしていました。
ですが、時間が夕方になるにつれて、ときどき「ビューッ」と強い風が吹いていたので、ゴールが飛ぶかもしれないから、そろそろ重りを置こうかな?とそう考えていました。
そのとき、じっとお兄ちゃんたちを見ていたあの子が、立ち上がって歩きはじめました。
見るのに飽きて遊びに行くのかな?と僕は思ったのですが、その子は誰かに言われるのではなく、自分からスクールで使う用具を持って、ゴールの重りになるように置いてくれたんです!
その子の行動を見て、僕は胸がジーンとしてすごく感動しました。
なぜなら、僕はこの持ち運び式ゴールに重りを置く理由を幼児クラスの子どもたちに伝えたことはなかったからです。
行動の先にある未来を自分で考える
スクール生のみんなに試合を楽しんでもらえるように用意するゴール。
風によって飛ばされてしまうと危険であったり、せっかく集中しているプレーが途切れたりしてしまうため、ゴールに重りを置いて対処します。
「もし風の強い日に持ち運び式ゴールに重りを置かなかったらどうなるのか?」
その子には、その後の出来事が予測することができていて、行動に移しており、そのことにとても感動しました。
よく見て学ぶ!ことが大切と言われますが、その子は、僕らコーチが準備している様子をよく見ていて、そのことによって未来でどんなことが起きるのかを自分で学ぶことができており、そしてどう行動した方が良いのかを自分の考えて行動に移してみた。
すごく価値のある出来事だと思いました!
自分自身で行動の先にどんな未来が起こるのかを考えて、自分自身の答えを見つけて選択する。
よく見て学び、それを体現してみる。
その子の成長を見ることができてすごく感動しました!
実際にその子へ、「〇〇くん、さっきゴールが飛ばないように重り置いてくれてありがとう!」
そう伝えると、「コーチたちがゴールが飛ばないように置いてるの見てたから!お兄ちゃんたちのゴールが飛んでいかないように置いたんだ!」と言ってくれました。
この子が「誰かのために」という優しい気持ちから見せた行動を僕らは見落とさないようにしていきたいと思います。
その行動は素晴らしいものだったんだよ!というメッセージを込めて、しっかりとその子にありがとうの気持ちを伝えていきたいと感じました。
子どもたちが見せる優しい気持ち、優しい行動、心がほっこりするような出来事があったら、また保護者の皆様にブログを通してこっそりお伝えしますね^^
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