サンビスカス沖縄/サッカースクール/幼児体育指導/運動遊び/スポーツフードアドバイザー
知念 諒
最近テレビでは、ラグビーやバレーボールのW杯、世界陸上などの大会を放映していますが、皆さんはご覧になっているでしょうか?
そのスポーツを行なっていないと、なかなか細かいルールまで分からずに「どうやったら点数が入るのか?」「あれは反則ではないのか?」と思ってしまったりもすると思います。
その中で、ルールが分かってくると更にそのスポーツの奥深さや面白さを知ることができ、どんどんハマっていくのではないでしょうか?
キンボールで感じたこと
このルールを知る!ということは、スポーツを「見る」と言う観点からだけでなく、スポーツを「プレーする」と言う点からもとても重要なポイントで、ルールを覚えることで出来ることも増え、更に楽しくプレーできると私は思っています。
私がそう思ったのは、先日ある小学校からPTA行事のサポート依頼を受け「キンボール」というスポーツを指導しに行った時のことです。
キンボールというスポーツは、直径122cmもある大きなボールを落とさないようにしながら、3チームで対戦するスポーツなのですが、小学生や保護者の方にもなかなか馴染みのないスポーツのためルールが少し難しく感じます。
そのため、まずはルールを簡単にして行なったのですが、それでも最初は戸惑いもあり、なかなか上手く試合になりませんでした。
しかし、何度も回数を重ねていくうちにそのルールに慣れ、勝敗を分けるポイントが分かり始め、上手く試合が周りはじめました。
上手く周り始めたところで、更に本来のルールを付け加えたり、
「足でボールを落とさないように拾っても良いですよ!」と伝えたり、
「こんなプレーもOKですよ!」
とポイントやコツなどを伝えると段々とレベルも上がっていき、白熱した試合の展開にもなっていきました。
始めは、ルールが分からず「難しそうだな。」というような顔をしていた子がルールを段々理解してくると、とても楽しそうに取り組んでおり、プレーでも様々な工夫をするようになっていました。
ルールを知る事で出来る事を理解する
これは、キンボールだけでなくサッカーやバレーボール、バスケットなど他のスポーツでも同じだと思いますが、ルールを知る(理解する)ことで、やって良い事、やってはいけない事が分かり始め、そのルールの中で「どうしたら上手くいくのか?」という考えが増えてくると思います。
実際にサッカースクールでも、「キーパーはゴールの中しか動けない」と思っている子に「キーパーも前に出て良いんだよ!」と伝えてあげるだけで、ゴールに敵が攻めてきた時に前に飛び出してナイスセーブをしたり、一度味方からパスをもらって溜めを作ったりする子も出てきます。
このように、ルールを正しく知る(理解する)ことでそのルール(条件)の中で「どうやったら上手くいくのか?」「どうやったら勝てるのか?」「どんなことができるのか?」を考えるようになり、それを実際に試しながらプレーをすることで、出来ることが増え、更に楽しくプレーが出来るようになると思います。
ぜひ、子どもたちにも「どんなルールで、そのルールの中でどんなことができるのか?」を考え、そのルールを楽しみながらプレーしてみてほしいと思います。