サンビスカス沖縄/サッカー教室/幼児体育指導/保育園巡回指導/サッカースクール
大城 充幹(サッカー協会公認B級コーチ)
先日のサッカースクールで、低学年vsなでしこのミニゲームをしているときのことです。
全力でボールを追いかけ、攻めと守りが早い展開で切り替わる、迫力のある熱い戦いが繰り広げられているなか。
一足先にミニゲームを終えた高学年の子が、僕の方に歩いて近づいてきました・・・。
スクール時間が終わるギリギリという、この状況から、
僕は「コーチ、もう1試合だけさせて!!!お願い!!!」
と今日も頼みにきたな!と思い、交渉しにきたであろう子ども相手に姿勢を整えました。
その時、
僕は、完全に決めつけの刃を向けてしまっていました。
それだから、いつものお決まりの
「もう時間がないから今しているゲームで最後だよ!」
「これでも時間ギリギリまでやっているから、片付られるものから片付けて!」
「このゲームが終わったら早くスクールが終われるようにしておいて!」
という言葉を用意して身構えていました。
でも、その僕の予想は裏切られました。
子どもの口から出てきた言葉は、
「もう1試合だけさせて!!!お願い!!!」
という「楽しいから、もっとやりたいから、させてよ!!!」という自分の気持ちを中心とした、これまでとは正反対の言葉。
「コーチ、先に片付けられるモノから片付けとく?」
というものでした。
そのとき僕の頭の中にいろいろな思いがよぎり、頭の中は、「・・・・」。
そして一瞬の間のあと、「おお。お願いします。助かるよ。」
と、返事をしました。
そして僕は「勝手に言動を決めつけてごめんなさい。」と心の中でつぶやきました。
子どもたちだから、自分の好きなこと、やりたいという自分の思い、感情そのままに言葉を発したり、行動することが多いことからそう決めつけていたことを反省しました。
「ミニゲームの好きな子どもたちだから、もっとさせて上げたい」という、僕の思い。
「子どもたちが終わるのを待っている保護者のことを考えると時間通りに終わらない」という、僕の思い。
それでもギリギリ、いや、少し終わりの時間をすぎてしまうこともあり、いつもスクールの最後のあいさつの時間を、なんだか焦っているような慌てているような雰囲気を感じてくれたのか。
なんにしても、自分の感情を優先しての行動よりも、その場の状況を考え、相手の考えや思いをくみ取り、それを優先して、また行動してくれたことに、胸がジーンとなりました。
周りのことを考えずに、自分の感情のまま行動してしまう大人も少なくない中。(自分の言動も見直さないと)
大人ということだけで、子どもよりも偉いと勘違いしている大人も少ないくない中。(自分の言動も見直さないと)
そのせいで、苦しんでいる子、
傷ついている子、
強がっているけど心が折れそうな子、
逃げ出したいけど、逃げることは弱いことだと逃げ出せずにいる子がいると思います。
今よりも優しい世界にしてくれるのは、相手の気持ちを考えることのできる、優しいサンビスカスの子どもたちなのかもしれない。
僕が、サッカーの指導を楽しいと思えるようになったのは、サッカーを指導することが好きになったんじゃくて、サンビスカスの子どもたちと一緒にいることが楽しいからなんだろうなぁ。
そう思った日でした。
最後に、いつも遅い時間にお迎えにきてくださる保護者の皆様には、帰りがいつも遅くなり申し訳ありません。
そして、いつも子どもたちのことを温かく見守り、優しく出迎えていただきありがとうございます。
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