「基本的な動き」が苦手な子が増えている

突然ですが、あなたは「スキップ」できますか?

私たち世代にとってスキップと聞くと、誰でも当たり前にできる「基本的な動き」ですよね。

しかし、今の子どもたちにとってはどうでしょうか。

私がとあるスポーツ教室の現場指導に携わった際に、6才以下の子どもたちに対して「スキップしてごらん?」というと、しっかりとスキップできる子が1人もいませんでした。

スキップといっても、スキップのリズムが取れていないだけではありません。

足で地面を蹴る(押す)タイミングと、腕の振りが合っていない。つまり、上半身と下半身の連動ができていないんですよね。

一見するとスキップっぽいのですが、片足のバランスが不安定だったり、筋力がなかったり、股関節がしっかり使えていなかったり、連動していなかったり、しっかりとできる子は少ないと思います。

あと、学校でもよくある「和式トイレ」

今の子ども達は、和式トイレを使用する機会がないため、足の裏をつけたまましゃがむことができない子が多い。

実際に、お子さんに『足の裏を床につけたまましゃがんでごらん?』といってみてください。この動きは、足首・膝・股関節をしっかりと動かしてから重心を下げるため、各関節の柔らかさが必要になる動きです。

なんとかしゃがむことができる子は、手を後ろに組んだ状態でやってみてください。これもまた、できない子が多いと思います。

これは何も、運動が苦手な子や、運動不足の子だけではなく、日々トレーニングをしているジュニアアスリートにも見られます。

生活様式が変化し、これまでの当たり前が、当たり前ではなくなってきています。

床に寝ていた時代から、ベットが当たり前になり、座って食卓を囲んでいた時代から、テーブルで食べるようになったり。公園で走り回っていた時代から、長時間スマホやゲームばかりをするようになったり。

このような生活だと、ただ運動の時間が減ってしまうだけでなく、当然姿勢も悪くなっていきます。

でも、人は生まれてから、寝返りをして、ハイハイをして、つかまり立ちをして、歩き出し、走ってきたはずです。しゃがんだり、飛んだり、掴んだり、投げたり。今できる動きを、過去に習得してきたという事実があります。

脳はそのことをしっかりと覚えています。

だからこそ、基本的な動きは定期的に『再学習』していく必要があるわけです。

一時的に姿勢が悪くなったり、筋肉や関節が硬くなることは仕方ありません。でも、それをずっと放置していると、それが逆に「今の体の当たり前」になってしまうわけですね。脳も上書きされちゃいます。神経系が伸び盛りの時期に、それではもったいないですよね。

本来、私たちが持っていたはずの「正しい体の使い方」ができるよう、しっかりと動きづくりやケアを通して、元気に動かせる状態に保っておくことが大切です

幼児期〜少年期は、体が変化しやすい時期です。骨格だけではなく、内臓・リンパ系・循環器系までも成長する時期です。この時期にこそ、正しい体の使い方をして、できる限り骨格や臓器に負担をかけない体にしておく必要があるわけです。

今、体が動かしにくくなったり、姿勢が悪くなってしまっていても、子どもはその期間が短いため、大人よりもずっと早く取り戻すことができます。今、しっかりと身体操作を覚えて、ケアしていくことで、ちゃんと改善することができます。

サンビスカスでも、今後はそのような身体操作や、動作の習得ができるような環境を作り、骨格や筋肉の発達や、正しい姿勢づくりをサポートしていきたいと思います。

ぜひ、楽しみにしていてくださいね^^

それでは今日はこのへんで!

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