「こんなもんだよ?」という基準

from 宮城哲郎

サンビスカス沖縄のみんなへ・・・

 

先日、うちのクラブの恒例行事の、

「サマーキャンプ」での話。

 

たくさんの子供達が参加して、

いつもと違うメンバーと一緒に、

そして、ちょっと声の大きな宮城コーチがいて。笑

 

2泊3日というスケジュールで、

今年も凄く充実していたなと思う。

 

今回は、そこで気がついたことを、

みんなにもシェアしたいと思う。

 

「こんなもんだよ?」という基準

これは、最終日に行なわれた、

強豪チームとの交流試合での話。

 

毎回、ありがたいことに、

サッカーチームではない寄せ集めの僕等の為に。

 

時間をいただき、しかも他校のチームもよんでくれて

一緒になって試合をさせてもらうんだけど。

 

相手は経験者で、

こちらはスクール以外での経験はほぼ無し。

 

サッカーの試合という物が何か?

これすらもわからない子も多く。

 

日々の練習では物凄くテクニカルな、

プレーをする子もいるんだけど。

 

試合経験がないせいか、

実践の場だとそれが上手に発揮できなかった。

 

案の定、試合になるとうちのチームは、

全員が固まった団子サッカー。笑

 

それでも、、、

「まぁ、この子達は試合経験もないし、この機会だからこそ、日々のスキルを試して欲しい」

 

そんな想いもあったので、特に戦術的な干渉などもせずに、

見守っていたのだけど。

 

 

今回は、ある事に気がついた。それは、、、

 

「僕が言っている事(※サッカー会話)が全く伝わらない。」ということ。

 

例えば、ボールを奪われて守備になったとき。

よく、ゴール前に戻れ!という指示が出るのがサッカーでは常識なんだけど。

 

このとき、ボールを奪われた子がどこに戻ったのかというと。。。

 

確かに、ゴール前はゴール前だけど、自陣ではなく、

さっきまで自分達が攻めようと試みた「相手のゴール前に」戻ったんだ。笑

 

今回は、特に6年生の参加が少ない事もあるかも知れないけど、

それでも、こちらの言っている事と子供達のリアクションのギャップが凄かったので。

 

さすがに。。。

「ん?こいつらもしかしてポジションの役割とかしらねーな??」

という疑問が。頭をよぎる。。。

 

そこで、ハーフタイムになり、

みんなを地面に座らせて、砂の上に大きなコートを書いて、

ポジションの紹介と説明を開始。

※子供に合わせてね?

 

例えば、GKの前に並んでいる人達は、

守備を「主に」する人達で、ディフェンダーと呼ばれている、

どんな役割があるのかというと・・・

みたいな話を、MF、FWという順番で、

そして、右サイド、左サイドということも同時に説明。

 

すると、だんだん僕が話していた事がわかってきたようで。。。

 

ようやく、試合中に伝えることが子供達にも伝わったんだよね。笑

 

物事を理解するには「定義」や「基準」が必要

その後、この子達は見るからに「サッカーっぽい」試合展開をするのだけど、

これもすべてこの子達にとって、「サッカーはこんなもん」という定義や、

基準みたいなが出来た事が要因。

 

今まで、習って来たスキルも、

自分達の頭の中に「サッカーの基準」があるわけだから。

 

今、ここではパスをするべきか、

ここでは思い切ってドリブルをしかけても良いとか。

ここで奪われたら、後ろに誰もいないから走って戻るとか。

 

そういうものが、コーチ達がいちいち言わなくても、

子供の中で判断して、動ける様になったというわけ。

 

これも、全て子供達の中に「基準」が出来たからなんだよね。

 

このような基準というのは、別にサッカーだけに限らない。

他のスポーツもそうだろうし、スポーツだけに限らず音楽だろうが、

経営だろうが、人間関係だろうが、何でもそう。

 

ある程度の共通認識があるだけど、

人は凄く互いのことを理解「しやすく」なり、

そして、一人だけでやっていた以上の成果を挙げられる様になるんだ。

 

今回のキャンプでの、子供達との体験は、

僕にとっても改めてこの仕事の「面白さ」に

気がついた場面でもあったし。

 

何より、今後のクラブの全ての活動を通して、

会員と呼ばれる人達に「どんなことをまずは伝える方が良いのか?」

そういう部分の問題意識の向上にもつながった。

 

今、一生懸命に取り組んでいる事が、

何の為に必要なのか?

その「何」をきちんと、お互いで共通認識しないと、

 

 

それは、コーチと生徒の間にもズレが出てくるからね?

 

 

もちろん、こうやってブログを書く事も、

僕とみんなとの「クラブ」というものついての共通認識の為に、

やっているということになるのだろう・・・。笑

 

そんな感じで、今回の記事は終えたいと思います。

 

まだまだ暑いので、お互いに気をつけながら頑張ろう!

 

 

それでは。。。

 

 

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