【運動遊び講習会の内容を特別に一部公開!】

【運動遊び講習会の内容を特別に一部公開!】

みなさんこんにちは!

サンビスカス沖縄のサトルです!

 

今日は、去った2月22日に、サンビスカススタッフの知念諒が講師として開催した「運動遊び講習会」について、特別に内容を一部公開したいと思います。

 

運動遊びとは?

まず、運動遊びとは?という疑問をお持ちの方もいらっしゃると思うので、運動遊びについて説明させて頂くと。

 

人の神経系の発達は、5歳までに80%完成すると言われており、「この時期にどれだけたくさんの動きを経験したのか?」が、今後の運動や学習に大きく影響してきます。

 

幼児期〜少年期は、体だけでなく、心の成長も著しく、自ら考え、自ら行動するという能力がもっとも伸びる時期でもあります。

 

そんな子どもたちの自発性を伸ばすため、サンビスカス沖縄では、自ら考えて行動するような環境を作るよう意識しており、また、運動嫌いな子でも自らやってみたい!と思ってもらえるように「遊び」を工夫して行っています。

 

運動を遊びとして行うことで、子どもたちが楽しむことができ、運動が好きになり、運動を続けるようになると考えているため、体育や体操ではなく「運動遊び」として巡回指導を行っています。

 

現代の子どもたちに見られる傾向

現代の子どもたちに見られる傾向として、すぐ疲れてしまったり、自分の身を自分で守れない子の割合が増えていると言われています。(転んだ時に手で受け身を取れずに顔を打って大怪我につながったり、手で自分の体が支えられずに骨折したりなど。)

 

その原因として、運動ができる環境の変化(公園の減少など)、習い事や早期教育による運動時間の減少や少子化による一緒に遊ぶ人の減少があげられます。

 

遊べる環境が限られているなら、子どもの未来のために、習い事や英語を小さい頃から身に付けさせよう!この考えも大切です。

 

ですが、小さい頃だからこそ運動をさせることが大切とされています。

しかも科学的に必要とされているんです。

 

なぜ運動が必要?

下記の写真のスキャモンの発育発達曲線によると神経系は、5歳で80%、12歳でほぼ100%完成されると言われています。

 

 

身長や体重に関係する「一般系」、精巣や卵巣に関係する「生殖系」は、大人に近づいていくなかで発育していく機能ですが、神経系は12歳でほぼ100%完成するとされています。

 

運動は、視覚や聴覚など五感から得た情報を脳で処理をし、筋肉に伝達し、身体を動かしているため、この神経系が発達しやすい時期に様々な方法で子どもたちに刺激を与えてあげることが重要です。

 

例えば、段差につまづいて転んでしまった時に、

 

①段差につまづいてバランスを崩す→②脳で「手をついて体を守る」という判断をする→③脳から筋肉に指令を出す→④筋肉を動かし、手をついて身を守る

 

というのも、神経の働きがあるからできることです。

 

しかし、この時期に運動する機会が少なく、神経系が発達していないと「転んだ時に手をつく!」という神経の流れ(神経回路)ができておらず、受け身を取れずに顔を打って大怪我に繋がってしまったりします。

 

また、自分では手を出そうと思っていても反応が遅れてしまったり、脳と体のイメージの不一致が起きたりしてしまうことも、神経が関係しています。

 

これらの神経回路を形成するためにも、運動を通して様々な体の動かし方を身につけることが重要です。

 

また、幼少期の運動は、体力や運動能力を向上させることや健康的な体の育成以外にも、ルールを守ったり、自己を抑制したり、コミュニケーションを取ることで、協調性や楽しむという豊かな心など、様々なことを養うことができます。

 

どのように運動を行うと良いのか?

幼児期や小学校低学年の時期には、「多種多様な動きを身につける運動」が大切となります。

多種多様な動きとは、走る・跳ぶ・投げる・蹴るという動きだけでなく、潜る・這う・持つ・運ぶ・掘る・すべるなど36種あり、これらの動き幼児期のうちに身につけることが重要です。(*文部科学省の幼児期の運動指針にも掲載されていいます。)

そのため、幼児期には一つの運動やスポーツだけでなく様々な運動やスポーツを行うことが良いと言われています!

 

跳び箱やマット運動なども重要な運動ですが、特定の動きで出来ている運動のため、そればかり行ってしまうと、多種多様な動きは身に付けることは難しくなります。

 

また、サンビスカス沖縄では、動きを身につけることの他に、「考える」「判断をする」ということも重要であると考えています。

例えば、サンビスカスの保育園巡回指導(通称:アミーゴ)で行っている、ボール集めゲームでは、自分の陣地に先にボールを3つ集めると勝ちというゲームがあります。

 

ルールとして、

  • ひとり一個しかボールを運べない
  • 中央に置かれているボールがなくなったら、相手の陣地からボールを取ってきても良い。
  • 自分の陣地にあるボールは守ることは出来ない。

 

というルールの中、子どもたちはボールをもって走ること以外に、相手に何個ボールが集まっているのか?どこからボールを取るとより勝ちやすいのか?と動きながら様々なことを考え、自分で判断しています。

 

このように「自分で考える」「自分で判断する」ということを運動遊びを通して楽しんで行うことが子どもたちの心や神経の発育にとても大切になると考えています。

 

参加者の反応

今回、運動遊び講習会に参加された保育園関係の先生たちも、運動することが科学的に必要とされている大切さを理解して頂き、運動遊びを楽しみながら行うことによって子どもたちのより良い未来に繋がると納得される方が多かった様子でした。

 

また、深く何度もうなずきながら話を聞く姿が印象的でした!

 

最後の質疑応答では、現場の運動についての悩みを他の園の先生方も共感する様子が見られ、講師の知念の体験談をメモに取る姿を見て、この講習会を開催してよかったと感じました!

 

ご参加頂きました皆様、本当にありがとうございました!

 

PS.ボール集め以外のサンビスカスの運動遊びのメニューは、文章ではイメージしにくいことがあると思いますので、園にお伺いしての「運動遊び体験」や「講習会・研修会」なども行っております。

運動遊びの体験や講習会などをご希望でしたら、下記よりご連絡ください!

↓ ↓ ↓

子どもたちが自ら「やってみたい!」となる運動とは?

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