サンビスカス沖縄/サッカースクール/幼児体育指導/運動遊び/スポーツフードアドバイザー
知念 諒
先日、5月に「運動遊び講習会」を行ったはなかご保育園様から、講習会後の報告ということで各先生方からのアンケートを頂きました!
そこには、
「見本を見せたり、一つひとつの動作をゆっくり教えてもなかなかで安全に前転ができなかった子が、補助の仕方を変えたことでスムーズにできるようになった。」
「職員同士で声を掛け合い、環境の工夫を常に行うようになっている。」
「子ども達が意欲的に挑戦する様になっている。」
「日々の運動遊びにも子ども達と目標を作り、取り組むことで子ども達も積極的に参加するようになっている。」
「子ども達及び保育士が楽しく意欲的に取り組んでいる様子が見られる。」
など、嬉しいお言葉を頂くことができました!
講習会でお伝えした内容を、先生方が日々の保育の中で実践されており、子ども達も意欲的、積極的に参加する様になったということでとても嬉しく思います。
巡回指導中での相談
また、毎月の巡回指導の中でも先生方から直接ご報告やご相談を受けることがあるのですが、その中の一つとして
「体幹が弱い子がいて心配です。」
といったご相談がありました。
「体幹」と言うと、少し難しく感じる方もおられると思いますが、子ども達の場合、主にバランス能力のことや姿勢保持のことをイメージすると良いと思います。
そのため、体幹が弱いということは、
- 座っている時や立っているときにもフラフラしてしまう。
- フラフラして真っ直ぐ走ることができない
- すぐに転んでしまう
という様に、バランス能力が低い、姿勢を保つことが難しいと言うことです。
幼児期の体幹は遊びや活動で鍛える!
では、こういった能力をどうやって伸ばすのか?改善するのか?と考えると、やはり運動遊びや普段の保育活動が重要になってきます。
大人になると体を動かす機会が減ってしまうため、トレーニングが必要になりますが、子ども達は、普段の保育活動や体を動かす遊びの中で自然と体幹を鍛えています。
例えば、
- 鉄棒や雲梯遊び
- ケンケンやジャンプ
- ぞうきんがけ
- 動物歩き
- バランス遊び
など、様々な運動や活動を通して日々鍛えています。
そういったことを運動遊びの指導でも取り入れていますが、日々の積み重ねがやはり重要になってきます!
そして、子ども達自身が楽しみながら自分たちから積極的に行うことが重要なポイントでもあります。
そこで、今回提案させて頂いた遊びが「バケツリレー」です!
バケツリレーとは、
バケツや袋に水や砂を入れて、そのバケツを持って走り、リレー勝負をする遊びです。
バケツリレーの良いところは、
重いバケツを持ちながら走ったり歩いたりすると、バケツの重みで体が自然とフラフラしてしまい、そのフラフラする状態を自分で整えながら走ったり、歩いたりするため自然とバランス能力を身につけることができるところです。
また、「こぼさないように」という緊張感が生まれ、子ども達もハラハラ、ドキドキしながら行うことができます!
実際にその様子を写真で見せて頂いたのですが、子ども達も楽しそうに行っていて、
子ども達に「どうだった?」と聞いても
「とっても楽しかった!」
「またやりたい!」
とお話ししてくれました!
この様に、遊びの中で自然と体幹を鍛えることができ、子ども達も楽しみながら行うことができます。
中には、フラフラして途中でこぼしてしまう子もいると思いますが、それもこのゲームの楽しみの一つなので、ルールを工夫しながら楽しんでほしいと思います!
ぜひ、試してみてはいかがでしょうか?
バケツリレーのやり方や注意点はこちら
↓ ↓ ↓
<バケツリレー手順>
- バケツ(袋)に水、または砂を入れる(重さは調整してください)
- リレーをするためのチームを決める
- リレーで走るコースを作る(円または、直線でのコースも可)
- バトンの代わりにバケツを使い、リレーを行う
<注意点>
- 室内では難しいので、バケツの中身を別のもので代用するか、屋外で行ってください。
- バケツの重さにもよりますが、4歳児〜5歳児での実施が良いです。
- 倒れたり、こぼしてしまう子が出てくると思いますので、その時はフォローする声かけを意識すると良いです。
- バケツの代わりに袋を代用するとケガのリスクも抑えることができます。
巡回指導とは?
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