サンビスカス沖縄/サッカースクール/幼児体育指導/運動遊び/スポーツフードアドバイザー
知念 諒
先日、サッカースクール幼児クラスの保護者の方から、
「うちの子、サッカーのルールが分かっていないのか、お兄ちゃんたちがパスって呼んでいるのにパスしないんです。」
「動画とかを撮って子どもと一緒に見ながら、こうなっているんだよ!こうしないといけないよって伝えた方が良いんですかね?」
というご相談を頂きました。
先に答えからお伝えすると、答えは「ノー」です。
当然、すべてにおいてそうではありません。あくまでもケースバイケースではあります。
ただ、多くの保護者の方がいってしまうのは、お子さんのプレーに対して一方的に「こうしなさい!」と決めつけてしまうものだからです。
そうしてしまうと、楽しんで行っていたサッカーが、いっきに楽しくなくなってしまう可能性が高いからです。
子どもたちを想う気持ちがあるからこそ
幼児クラスに限らずですが、子どもたちの活動の様子を見ていると
「もっとこうしたら良いのに!」
「もっと真面目に取り組んでほしい」
「こうした方が良いんじゃないか」
など、思うこともあるかと思います。
それは、
- サッカーが上手になってほしい
- 積極的に活動できるようになってほしい
- もっと考えて行動できるようになってほしい
- 成長してほしい
など、保護者の方が子どもたちに対しての想いがあるからだと思います。
そう言った想いがあるからこそ、子どもたちに伝えたくてついつい「こうした方が良いよ!」「もっとこうしなさい。」と言ってしまうこともあると思います。
ですが、これが子どもたちにとっては窮屈に感じてしまい、楽しんでやっていたことがいつしか楽しくなくなってしまいます。
特に、いつも優しいお父さんやお母さんに強く言われると、悲しい気持ちになっちゃいますよね。
なぜなら、家ではまだまだ親に甘えたい時期ですから。
皆さんも、過去に同じような経験はないでしょうか?
学生の頃、一生懸命行った試合で、親から「もっとこうしてたら良かったのに!」と言われて嫌な気持ちになったり。
自分でもこうやったら良いのは分かっているけど、それが上手くいかなくて悩んでいる時に「もっとこうやったら良いのに!」と言われてついイライラしてしまったこと。
近い人(家族)だからこそ、なおさらイライラしてしまったりします。
こういった経験って、ありますよね。
こうやってだんだんと楽しくなくなってしまうと「辞めたい」ということに繋がってしまうこともあります。
辞めてしまっては元も子もないですし、保護者の方も不本意だと思います。
温かくサポートをする側でいること
そのため、ご質問を頂いた保護者の方には、
「子どものプレーを動画で撮影して、一緒に見ることはもちろん良いのですが、もっとこうしなさい!ここでパスでしょ!と言ったようなことは、あまり強く言わないほうが良いかもしれません。」
「そのかわり、逆に良いところを一緒に見てこのプレー良かったね!って伝えてあげる方が良いと思います。」
とお伝えさせて頂きました。
子どもたちを想うあまりに、ついつい言いたくなってしまうと思うのですが、それをグッとこらえて、
「今日のサッカーはどうだった?」
と聞いてあげて、もし子どもたちが悩んでいるのであれば、そこで
「じゃあ、どうやったら上手くいくか考えてみようか?」
と、一緒に考えてあげてほしいと思います。
グッと堪えることは簡単ではないですが、子どもたちがノビノビと楽しく続けることで私たちの想像を超える成長をしてくれると思います!