サンビスカス沖縄/サッカー教室/幼児体育指導/保育園巡回指導/サッカースクール
大城 充幹(サッカー協会公認B級コーチ)
人と比較してしまっていた過去
スクールが終わると、道具を僕の車まで運んでくれ、
さらに「今日も楽しかったです!ありがとうございます!」
と言ってくれる子がいます。とても嬉しくなります。
僕は、小学生からサッカーをしてきました。
そして、サッカー以外にも、スイミング、ドッヂボール、野球といったスポーツもやっていた時期があります。マンガの絵を真似て描くことも好きでした。
でも、そのときに、今のスクール生のように、「今日楽しかったー!」という気持ちだったかというと、それではなかったような気がします。
なぜなら、ぼくはいつも誰かと比較してしまっていたからです。
今のスクール生がサッカーをほんとうに楽しんでいる様子を、子どもたちと関わっていく中で気がつきました。
どういうことなのかというと、僕は自分の泳ぐ能力の低さが嫌になりスイミングをやめました。
友達と比べて劣等感を感じる
なぜ泳ぐ能力が低いと思ってしまったのか?
それは、一緒のタイミングにはじめた仲の良かった友達が、進級テストにどんどん合格していき、帽子には合格した証としてのワッペンが増えていくなか、僕の帽子にはワッペンがなかなか増えていかない現実があったからです。
でも確かに、少しづつ泳げるようになっていたと思います。
ドッヂボールをやっているときも。
ドッヂボールは、僕が小学3・4年生の頃にドッヂ弾平というマンガが流行った影響で、ドッヂボールに人気がありました。そのときに、友達に誘われたきっかけでドッヂボールクラブに入ることになりました。
そしてそのクラブでは、沖縄県の大会で何度も優勝するほど強いチームでした。
なので、クラブでは、僕よりも球が速い人や、動きがすばやい人や、パワーがある人や、キャッチが上手な人や、体力がある人など、僕よりも能力が高い人たちばかりでした。
なので、心の中ではいつも、自分は周りの友達よりも運動能力が劣っているという、劣等感を抱いていました。
そのため、ドッヂボールを心から楽しいと思っていたか?を考えたとき、そうではなかったような気がします。
そして、夢中に描いていた、マンガの絵もいつの間に描かなくなりました。
これも、一緒に絵を描いていた友達の絵が上手かったことで、絵の才能が僕にはないのだと思い込んでしまったことが原因です。
みなさんは競争をしたことがありますか?
意識はしていないと思いますが、おそらく学校という場所で、何かしらの競争をしていると思います。
勉強。スポーツ。絵や音楽。かっこよさ。かわいさまで。
すべてに順位が自然とつけられている気がします。
で、競争とは、子どもに自信を持たせるいい方法だという考えもありますよね。
「A君よりも足が速いじゃないか!自信を持って!」
「テストの成績は1番ではなく、2番だけど、3番以下の人よりもすごいんだから自信を持って!」
というように、
ときに、誰かと比較をすることで、自信を持たせようとしてしまうこともあると思います。
自信の持ち方
でも、ほんとにこの自信の持たせ方は正しいのでしょうか?
僕は、自分自信の経験上、このやり方は間違っているような気がしました。
じつは誰かと比べて、何かの勝負に勝ったりして生まれていたのは、自信ではなく優越感というものだったとのかなと思います。
じつは誰かと比べて、何かの勝負に負けたりして生まれていたのは、自分の成長を止めてしまう悪い劣等感だったとのかなと思います。
でもそれは、いつも僕自身が勝手に、昨日までの自分とではなく、自分以外の誰かと比べてしまっていたことが原因でもあると思いました。
あの人よりも、「上手い、下手。」、「できる。できない。」。「1位、2位」・・・
本当の自信も、何かの勝負で負けたときに、次はもっと成長していたいという気持ちも、誰かとの比較ではない、自分自身との比較からしか生まれないものだと思います。
子どもたちが、自分の内側から湧き上がってくる、誰かと比べる必要のない、1人でいても輝き続け、何があってもなくならい自信を手にすることができるような関わりをしていきたいです。