大丈夫!できるよ!

サンビスカス沖縄/サッカー教室/幼児体育指導/保育園巡回指導/サッカースクール

大城 充幹(サッカー協会公認B級コーチ)

 

 

この前の運動あそび(保育園・幼稚園へのスポーツ巡回指導)の時間に、グー・パー・グー・パーと一定のリズムを刻んでいる足の動きに合わせて、タイミング良く足の間をくぐる、という運動あそびをしました。

 

この運動あそびは「リズム感を養い、動くタイミングを上手につかむ能力(リズム能力)を高めること」が狙いで、この能力が高まると、例えば、縄跳びで一定のリズムで跳ぶことができるようなったり、サッカーでパスがタイミングよくできるようになるということにも結びついてきます。

 

 

まず子どもたちは、僕から少し離れたところに1列に並びスタートします。

僕が伝えるのは、足の間を通って、また列に並ぶようにということだけ。

 

子どもたちからの「ドキドキする!」「ゲームみたい!」「難しそうだなあ・・・。」という言葉から、ワクワクや不安や緊張といった感情が伝わってきます。

 

スタートの合図で、子どもたちは勢いよく僕に近づき、僕の足の前でいったん止まり、足の動きに集中して、「ここだ!」というタイミングで、足に飛び込んできます。

 

1回目は、飛び出すことにためらいがあったり、タイミングが合わずに僕の足に挟まったりすること子もたくさんいましたが。

リズムを急に変えたり、速いスピードで動かすようなことをせず、一定のテンポで足を動かしているので、ほとんどの子は、2回~3回で足の動くリズムをつかみ、スッと、上手く通り抜けるようになりました。

 


でも、何回やっても、何度タイミングを変えても、僕の足にぶつかってしまう子がいました。

 

その子の番になると、心の中で、「今」「今」「今」と動き出すタイミングを叫んでいましたが、その声は届かず、挙げ句の果てには、僕の足が完全に閉じているときに飛び込んできてしまい、頭ごと僕の足にぶつかってしまい、恥ずかしそうにその場から離れていきました。

 

すると、子どもたちの様子をずっと見守っていたクラスの先生が、ぶつかって、ぶつかって、ぶつかっても、ぶつかる子に近づいて、声をかけました。

 

「大丈夫!できるよ!できている人の動きをみてごらん!できてる人は、どのタイミングで動いているかな?」

と、上手く通ることのできる子の動きをしばらく見せて、「大丈夫!できるよ!」と送り出しました。

 

 

スムーズに通れる子、通れない子、その違いを見ると…

 

  • グーからパーになる、まだ足全体が開く前に動き出すと子は、通れる。
  • 反対に、足が完全にパーになって動き出す子は、ぶつかる。
  • 僕にできるだけ近づいたところから動き出す子は、通れる。
  • 僕から距離があるところから動きだす子は、ぶつかる。
  • 背をかがめた状態から動き出す子は、通れる。
  • 立った状態から動き出す子は、ぶつかる。

 

という違いが見られていました。

 

そこからその子なりに、何かつかんだのか、最後の最後に、見事にタイミング良く通ることができました。

嬉しそうに、そしてホッとしたように列に戻っていきました。

 

その子の様子を見守っていた先生も「ほら出来たでしょ!」「頑張ったね!」と声をかけていました。

 

「大丈夫!できるよ!」その声かけ、いいなあと思いました。

「なんで出来ないの!」じゃないその声かけ、優しいなあと思いました。

 

 

運動あそびという時間が、子どもたちが安心して、楽しい充実した時間となっているのは、先生方のおかげだとつくづく思いました。

これからも、子どもたちの成長につながるような時間を、先生方と一緒につくっていけたらと思います。