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大城 充幹(サッカー協会公認B級コーチ)
突然ですが問題です!
ここに、フラフープが一つあります。
このフラフープを手に持ちます。
今いる場所をスタートとして、フラフープから手を離して、5m〜6mほど離れた場所まで行って戻ってくる。
それを、いったん手から離れたフラフープが地面に「バタッ」と倒れるまでに、戻ってきて、手で取るためにどうすればいいでしょうか?
ぜひ、できる方法を考えてみて下さい。
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さて、みなさんはどんな方法を考えたでしょうか?
これは、実際に保育園の運動遊びで僕が子どもたちにやったりすることの一つです。
その方法とは?
フラフープを地面に立て、手を離した瞬間に素早く移動して戻ってくる子ども達ですが、それではフラフープは右に左に「バタッ」と直ぐに倒れてしまって、どんなに移動するスピードを速くしても間に合いません。
しかし、ここで意外なことが起きたりもします。
園の先生方よりも早く、子どもたちが「こうしたら出来そう!」と、先にできる方法を思いつくこともあるのです!!
思わず、子どもの柔軟な発想に先生たち大人が感心します。
どうですか?みなさんはその答えにたどりつけたでしょうか?
答えは。。。
フラフープを地面に立て、フラフープを手で回転させて回っている間に移動して戻ってくるという方法が一つの答えです。
教えるのではなく、考える時間を設ける!!
ここで大事なことは、「フラフープを立てて、このように手首を上手く使って回して、回っている間、フラフープは倒れないから、その間に行って戻ってくる」ということを事前にやって見せたり、教えたりしないということです。
そうすることで、子ども達の知恵を働かせるという思考に刺激を与えることができます。
また、フラフープを手で回す、走る、回っているフラフープを手に取るという一連の連動した動きは、運動的側面にも刺激を与えることができます。
そして、子ども達のいろいろな知恵や工夫も見ることができます。
例えば、
- 二つの手でフラフープを持って回そうとしても、回転が遅くなってしまい、すぐに倒れてしまうので、片手でやってみる。
- 体が小さく、フラフープを回そうしたら体にぶつかってしまう子が、腕をぐんっと伸してできるだけ体からフラフープを遠ざけてやってみる。
- 片手で回そうとしても、手の指、手首を上手く使えず、すぐに倒れてしまうので、フラフープの持ち方、手首のひねり具合をいろいろ変えたりしてやってみる。
それぞれにある、「できないいろんな壁」を、それぞれの工夫や知恵を振り絞ってできるようになる。
ここで気をつけていることは、「こうしたらできるでしょ」とはやく教えすぎてしまわないことです。
すぐに「こうやったらできるでしょ」と教えるのでなく、子どもたちがどうにか回そうと知恵を振り絞って試していることを見守ってあげることが大事です。
それをみていて、子どもたちの発想を面白がるぐらいが、ちょうどいいかもしれませんね。
時にはサポートも必要!
でも、どうしても、どうしていいか分からずに動きが止まってしまっている子もいます。
そういう子には、「少しでもこうしたら出来るんじゃないかなぁ?」と思っていることがあったら、やってみてね。と背中を押してあげたりします。
何度も同じやり方で上手くいっていない子や、考えることが難しい子には、
- まず、周りのできているお友達のやり方をみて真似をしてみてね。
- それでもできないときは、できているお友達にやり方を聞いてね。
- それでもできないときは、先生にやり方を聞いてみてね。
というように、できる方法にたどりつく、一つの方法をなんとなく伝えてみたり。
これは、いろいろな場面で壁にぶつかったときにそれを乗り越える力に繋がると思います。
でも、できないことが目の前に現れると、「自分にはどうせ無理」とすぐに諦めたり、できないことを人知られることが恥ずかしくて聞けなかったり、そもそも、人に聞くという行動が何となく嫌で、できるようになる事よりも、誰かに聞くぐらいなら、できなくてもいいや、という考えになってしまったり、誰かが教えてくれるまで何もせずに止まったままになってしまったり、このことをできない人も多いと思います。
できるから楽しい?できないから楽しくない?
できることが凄い?できないことはダメ?
というで事ではなく、「どうやったらできるかな?」の過程を楽しめる人になれたら、どんな壁も乗り越えられそうですよね。
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