サンビスカス沖縄/サッカースクール/運動あそび/障害者スポーツ指導員
谷本 優希
サッカースクールで、技やフェイントを教えようとすると、コーチの人数が増えるんです。
そう、子どもコーチがたくさん!
長くスクールに通っている子の場合、教えようとした技やフェイントが、すでに習得済みのことってよくあることで。
そんなとき、まだできない子に、手取り足とり教えてあげている子どもコーチたち。
このような光景の裏側には、子どもたちが手に入れた『自信』が大きく関わっています。
自信をつけた子は人に優しくできる
自分ができるようになったものを、他の子に教えてあげる。
しかも、とっても優しく丁寧に。
これって、当たり前のようで、当たり前ではない光景だと思います。
「自分はこうやったらうまくいったよ!」
「こんな風にするとやりやすいよ!」
「やっているうちにこんなコツを見つけたよ!」
「大丈夫!練習すれば絶対できるよ!」
と。
このような子どもコーチの声かけは、自分もできなった状態から頑張って練習してできるようになった!という成功体験から『自信』をつけたからこそのもの。
『自信』をつければ人に優しくできるようになるんだなぁとスクールの一場面で感じました。
自信は捉え方次第で優越感に…。自信がつくタイミングとは??
では、子どもが『自信』を付けるときって、どんな時でしょうか?
それは、できなかったことができるようになったとき(レベルアップしたとき)です。
子どもたちは成功体験を通して、少しずつ自信をつけていきます。
しかし、そこで気をつけなければいけないことは、考え方・捉え方次第では、自信ではなく優越感を得てしまうということ。
たとえば
・沢山リフティングができるようになった。
・技を習得した。
↑この2つの場面。
〇〇くんよりできた。とか、周りのお友達よりも難しい技を習得した。
など誰かと比較してしまうと、自信ではなく、優越感になってしまうのです。
優越感は、他の誰かに負けた途端に、劣等感へと変わります。これは自信とは呼べません。
そうではなくて。
「昨日までの自分より」とか「前までできなかったのに。」など、過去の自分自身と比較して、自分の成長を自分で認めることができたとき、それは自信を得たことになります。
人と比べるのか、過去の自分と比べるのかは、大人の声かけ次第でコントロールすることができます。
子どもたちが常に過去の自分と比べ、自信の獲得へと繋げることを習慣化できるように、我々コーチ陣もさらに声かけの質を磨いていきたいと思います。