もしかしてオーバートレーニングかも?

サンビスカスの奈津子です!

・最近パフォーマンスが落ちてきている
・集中力がない気がする
・毎日だるそうにしている
・ご飯が食べられなくなった

スポーツに取り組んでいるお子さんに、こんな症状はありませんか?

このような症状があったら『オーバートレーニング症候群』の可能性があります。

オーバートレーニング症候群とは、過剰なトレーニングの繰り返しでパフォーマンスが低下し、なかなか疲れが取れない「慢性疲労状態」のことを言います。

このような状態で練習を続けていると、上手くなるどころか、パフォーマンスの低下にも繋がります。

また、成長期の子供にとっては、十分な栄養が吸収されず、発育発達の面でも問題がでてきます。(身長・体重・内臓機能・リンパ・ホルモンなど)

大好きなスポーツに取り組んでいるのに、このような状態になってしまってはもったいないですよね。

オーバートレーニング症候群になると、以下のような症状が現れてきます。

・パフォーマンス低下
・全身の倦怠感
・睡眠障害
・食欲不振
・安静時心拍数の上昇
・体重減少
・集中力の低下

このような症状が、いくつも当てはまる場合は、注意が必要です。

さらに、子どもたちは、このような症状を隠す傾向にあります。親に言わない、コーチに言わない。そうなってしまうと、疲労はどんどん溜まってしまいます。

また、さらに厄介なのは、子どもたちがその症状にすら気づいていない場合があるということです。

なので、私たち大人が、常に子どもたちと体についてのコミュニケーションを取ることが大切になってきます。

・今日の調子はどう?
・最近元気ないけど何かあった?
・足が重そうだけど学校で体育なにやってるの?
・なんだか眠そうだね?
・ご飯はちゃんと食べれてる?

そういった子どもたちの変化に、一声かけてあげると、子どもたち自身が気がついていなかった「違和感」に気付けるきっかけにもなります。

実は、オーバートレーニング症候群は「精神的なケア」も大切になります。

小さいながらに、プレッシャーを感じていたり、責任を感じていたり、うまくいかないことに焦りを感じていたり。

そういった精神的なものが影響し、パフォーマンスが落ちることはよくあります。

プロのスポーツだけだと思われがちですが、ジュニアアスリートであっても、少なからず日々何かを感じとっています。心がとても素直で、敏感で、ピュアですからね。

そんな精神的な部分は、子どもたちの口からは伝えにくいものだと思います。

だからこそ、親御さんの毎日の声かけは、子どもたちのいいところを褒めて、励ましてくれるものだといいですよね^^

そんなパフォーマンス低下を感じた際に、手軽にチェックする方法を一つ紹介いたします。

それは、オーバートレーニングの症状にもある「安静時の心拍数」を測ってみることです。

オーバートレーニング症候群の特徴に、「体重減少」と「安静時心拍数の上昇」という数字でわかりやすい症状があります。

なので、毎朝体重を測って記録したり、毎朝の脈拍を記録するだけで、今オーバートレーニングかどうか、チェックすることができます。

脈拍に関しては、毎朝起きたら、お子さんの手首を触り、1分間だけ脈を測ってみてください。子どもはだいたい80〜90回/拍であれば大丈夫ですが、これが100を超えるようだと、少し注意が必要です。

もちろん、個人差や別の原因があったりもするので、一概には言えませんが、一つの目安として、安静時の脈拍が高い場合は、疲労がかなり蓄積している可能性もあります。

では、オーバートレーニングの症状が見られたら、どうすればいいのでしょうか。

実はこれといって治療法があるわけではなく、オーバートレーニング症候群はその名のとおり、スポーツによる負荷が大き過ぎることによって起こります。

予防のためにはまず『十分な休息をとること』がもっとも大切です。

体調が悪いときは無理をせず練習を休んだり、トレーニングのメニューや負荷を変更したり、練習時間を短くしたりなどして、コントロールすることが大切です。これを、監督やコーチなど指導者も理解してほしいなと思います。

そして、十分な栄養を取り、たっぷり寝かせてあげてください。家でゲームばかりではなく、自然のある場所にでかけるのもいいと思います。

大好きなスポーツを、長く続けていくためにも、ジュニアアスリートの子供達をサポートする方々には、支える環境づくりをしてほしいなと思います。

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